信州・上田を拠点とした小さなボランティア団体「NPO法人 犬の命を守る会・わんわんライフ」をご存知でしょうか?
2017年の活動開始以降、300頭近くの犬を保護し里親さんへつなげています。2023年には活動の幅を広げるべくNPO法人の認証取得し、近年問題になっているブリーダーの高齢化による飼育放棄について、業務縮小及び廃業を促して活動しています。
▼プロジェクトの詳細はこちらから
保護犬にも医療を!マンスリーサポーター募集中 – 継続寄付 READYFOR
以下、NPO法人 犬の命を守る会・わんわんライフさんの掲載文から引用
ひとつでも大切な命を守りたい・・・!
ページをご覧いただきましてありがとうございます。
「NPO法人 犬の命を守る会・わんわんライフ」は信州・上田を拠点とした小さなボランティア団体です。
私、日比英子と、約20名のボランティアさんで構成され、犬の幸せを願い、日々奮闘しております。
犬の命を守りたい思いから、2017年(H29)1月に会を立ち上げ、
活動の幅を広げるために2023年(R5)4月にNPO法人の認証取得をしました。
活動開始から約7年半、300頭近くの犬の命をつないできました。
当会で保護して、現在は里親さんのおうちで幸せに暮らしてる犬たち
保護犬を新しい飼い主につなぐ
わたしたちの主な活動は、犬を
劣悪な環境から保護し
適切な医療を受けさせ、人に慣れさせ
新しい飼い主さんと結びつけること です。
【1】犬を保護する
・劣悪な飼育環境を改善しないブリーダーや、飼育放棄された現場から犬を保護します。
一番数が多く、緊急を要する保護です。
・市民から相談のあった犬を保護しています。
保護された直後の犬たち
毛も伸びて固まり、自由に動く意思も感情もありません
【2】犬を家庭犬にすべき、医療を受けさせ人慣れをさせる
レスキューされた犬たちは、まずはきれいにシャンプー、トリミングされて
預りボランティア(*1)さんたちの自宅に預けられ、人との生活に慣れさせます。
この期間に提携している信頼のできる病院で健康チェックと不妊化の手術を受けさせます。
レスキューされた当初
やせ細り、表情もありません
預かりボランティアさんのおうちに来て一か月くらい、少しずつ感情を出せるようになりました
見上げて何をおねだりしてるのかな?
現在は里親さんのおうちで幸せに暮らしています
同じ犬とは思えないくらい、
すっかり安心して甘えたこの表情、本当によかったね!
【3】新しい飼い主さんにつなぐ
SNSでの里親さん募集の発信の他に、定期的に譲渡会(*2)を開催しています。
里親希望者からご家庭の日常生活、飼育環境その他を詳しくヒアリングし、犬とのマッチングをしています。
マッチング成立後、約1週間~10日のトライアル期間(*3)を経て、正式譲渡となります。
わたしたちは譲渡後も必ず飼い主さんとやりとりをし、状況の確認をしています。
譲渡会の様子
【4】啓発活動
・劣悪なブリーダー、継続が困難なブリーダーに業務縮小及び廃止の促しをしています。
・保護犬への理解を求め、イベント等に参加しています。
(*1)預りボランティア:保護されたあと新しい飼い主が見つかるまで一時的に犬を預かるボランティアです
(*2)譲渡会:保護犬の里親希望者が実際に犬に会い相性を確かめる会です。2023年は5回開催し、2024年は7回開催の予定です
(*3)トライアル:正式譲渡を前提にして里親希望の家に迎えられ最終的な相性の確認をするための期間です
安定した医療費・経費の確保
レスキュー後に病気が発覚することも少なくなく、医療を待つ犬たちがいます。
今後も保護活動を続けるために「継続寄付」を選択しました。
【1】医療費
この三年間にかかった医療費は、年間平均、約260万円となっています。
当会で保護した犬は、必ず病院で健康チェックをしたのちに新しい飼い主さんのもとへと送り出します。
その際に不妊化がまだであれば、状況に応じて手術を受けさせます。手術の体力がない犬は体力がつくまで待ちます。
不妊化について「ある程度高齢だし、かわいそう」「室内飼いなら必要ない」と思われるかもしれませんが、
シニアになればなるほど病気の発生率が高くなり、リスクを軽減させるためにも不妊化の手術を受けさせています。
また、きつい繁殖の現場からレスキューされた犬たち、
しかし、その後も同じような環境へ転売される犬もいるのです。
そのような事態は絶対にあってはなりません。
不妊化の手術費用は、新しい飼い主さんが決まった際に飼い主さんからいただいています。
ただ、立て替えの費用でも数十万円が常にかかっています。
また、健康チェックの際に、病気が見つかることは少なくありません。
動脈管開存症で2回の手術をしたチワワ、乳腺腫瘍右全摘、鼠経ヘルニアがみつかったダックスフントのために
2023年12月にはクラウドファンディングに挑戦し、温かい声援とご支援である手術費のご寄付をいただきました。
改めましてありがとうございました。
ちょうど、このクラウドファンディングが成立したころに、別の犬が大きな手術をしました。
こちらも同様にクラウドファンディングを立ち上げようかと思いましたが、
現在、さらに次の手術を待っている犬たちがいます。
保護されて当会にやってくる犬たちは、当然それまでに必要な医療をうけていません。
今後も、同様に保護した犬たちに病気が見つかるでしょう。
このように、継続的に医療費が必要となっています。
保護する前に病気の可能性があったら、保護しないという選択肢をとれるのでしょうか?
私達の思いは、どの子も同じように保護され、同じように幸せになれるチャンスを、
と望み、高額医療については会で負担することにしました。
【2】消耗品費
この一年で、年間約30万円だった消耗品の費用が約70万円に倍増しました。
物価の値上り等、様々な要因がありますが、一頭あたりの保護犬の預り日数が延びていることが大きく影響しています。
2023年5月に新型コロナが5類に移行し人々の関心が屋外など多方へと向き、譲渡会への来場者が激減しました。
一頭あたり月に5000円の費用としても、常に10頭いれば毎月5万円、年間60万円になります。
(2024年5月現在、13頭が預りボランティアさんの家にいます)
預かっている期間のフード代、シート代、病院への送迎の交通費等は会で負担しています。
このように常に費用が必要なため、クラウドファンディングではなく、
継続的に皆様の温かいご支援、ご寄付を募ることにいたしました。
継続した保護活動のために
ご支援いただいた資金は、主に高額医療費と会の運営費に充てます。
【1】医療費
肺の手術を受けたSちゃん、鼠経ヘルニアの手術を受けたKちゃん、心臓の手術を待っているYちゃん。
乳腺腫瘍の手術を待つ犬も複数います。
ひとつでも多くの命を救いたいという思いです。
今年1月、鼠経ヘルニアの手術を受けさせました
当会に来たときにはぽっこりと明らかに下腹部がふくれ、今まで放置されていたことがうかがえました
【2】消耗品等の経費
会では比較的高額なフードを預りボランティアさんに託しています。
衛生的な環境を保つため、ペットシートも会から支給しています。
どちらも犬の健康のために、削減できない経費です。
その他、病院までの交通費等の経費を会が負担しています。
人間と犬がお互いに幸せになるために
当会は皆さまのご寄付で成り立っています。
会のボランティアメンバーにできることは限られています。
皆さまひとりひとりのご協力によって、この小さな会は支えられています。
まだまだ保護を待っている犬たちがたくさんいます。
この信州にも、保護を待つ犬たちがたくさんいることを知ってください。
現在はブリーダーから来た小型犬の保護がメインとなっていますが
中型・大型の保護や野犬の保護も活動も視野にいれています。
今後も保護活動を継続するために
会のメンバー一丸となって、より一層努力をいたします。
何卒、よろしくお願い申し上げます
ひとつでも多くの犬の命を守れますように・・・!