東急不動産・東急コミュニティー・東急リバブル・東急住宅リース・学生情報センターの経営管理を行う東急不動産ホールディングスグループ(以下、東急不動産HD)。
さまざまな事業を展開する東急不動産HDですが、近年ではSDGsの達成に向けたサステナビリティ活動に力を入れています。
今回はそんな東急不動産HDの取り組みについて紹介していきます。
東急不動産HDが取り組んでいる6つの重点課題
東急不動産HDは持続的成長と長期的企業価値向上の実現を目指しています。
持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、6つの重点課題を制定し、価値創造へ取り組んでいます。
- 環境負荷の低減
- 快適で豊かなまちづくり
- 多様な人材の活躍推進
- 地域社会への貢献
- 企業価値の向上
- ガバナンスの強化
これらの課題についてどのように取り組んでいるか、解説していきます。
環境負荷の低減
2014年から、環境に優しい再生可能エネルギー事業に取り組んできた東急不動産。2018年には「ReENE」というブランド名で事業を展開し、2022年には国内の保有施設の電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを実現しています。
これにより総計約3億kWhの電力が置き換わり、年間約15.6万トンのCO2が削減。一般家庭世帯にすると約8万世帯分にもおよびます。太陽光発電や風力発電、バイオマス発電など環境に優しい発電所を設置。脱炭素社会の実現に貢献しています。
また、東京ポートシティ竹芝オフィスタワーにスキップテラスを設置し、都心にありつつも自然豊かな生物多様性の取り組みを行っています。さまざまな活用がされ、スキップテラスでは同社主催にて、なんと環境教育、地域交流を目的とした田植え活動も行われました。
さらに、南国パラオ共和国には『パラオ パシフィックリゾート』を開発。40年以上にわたり。珊瑚礁再生や樹木保存、絶滅危惧種の保護など現地の環境保全と地域貢献に努めています。
快適で豊かなまちづくり
東急不動産では、高齢者や障がい者などすべての人が暮らしやすいまちづくりや、自然と共生したまちづくりを展開しています。
ライフスタイル提案型まちづくり事業「LIFE STORY TOWN」では、分譲マンションとシニア住宅を広大な敷地内に開発し、地域に開かれた多世代交流拠点としてコミュニティプラザを併設。幅広い世代が共に過ごす空間を作っています。
また、広域渋谷圏では、駅周辺の交通機能や回遊性を向上、バスターミナルの整備などを行うことによって、若者だけでなく子育て世代や高齢者にとっても住みやすいまちづくりを目指しています。
地域共生プロジェクトのTENOHAでは、各地で地域のパートナーと連携を図りながら、円滑な産業導入や地域の課題解決や活性化につなげています。
多様な人材の活躍推進
ライフスタイルや価値観の多様化により、多彩な人材が活躍できる社会を展開しています。
「ライフスタイル創造3.0」では、住まい方・過ごし方・働き方の3つの要素を融合させて理想を実現できるよう、新しい価値を提案しています。
オフィス事業の分野では、スマートオフィスや会員制シェアオフィスなど、多様なワークスタイルで生産性や創造性を高める新しい働き方を提案。
働き方では、女性活躍推進や、育児・介護休業制度によるライフステージに応じた働きやすい社会を実現。また、LGBTQ+への理解、障がい者やシニア人材の活躍機会の増加など、さまざまな人材が活躍できる環境づくりを進めています。
地域社会への貢献
東京ポートシティ竹芝では地域関係者や行政から成る竹芝地区まちづくり協議会、そして一般社団法人竹芝エリアマネジメントを組成し、竹芝エリア全体の街づくりを推進しております。
「竹芝夏ふぇす」の開催や旧芝離宮恩賜庭園のライトアップを行い地域を活性化するほか、水辺の活用を考えるミズベリングプロジェクトを開催。その他スポーツイベントやクラシックコンサートなど、さまざまな分野において地域の人々が楽しめるようなイベントを催しています。
渋谷地域ではクリエイティブ・コンテンツ産業活性化に向けた街づくりを加速させるため、スタートアップ企業にコミュニティー投資をする2つのプログラムを創設。竹芝エリアでは収集したリアルタイムデータを活用し、防災対応力の向上や混雑の緩和などにも力を入れたスマートシティーを実現しています。
企業価値の向上
東急不動産HDでは2022年5月、アフターコロナの再成長に向けて稼ぐ力と効率性を向上させることや、強固で独自性のある事業ポートフォリオを構築することなどを目指した「中期経営計画2025」を公表しています。
生産性の向上・効率的投資により利益率を改善し、顧客体験価値向上により収益の増加や事業機会を拡大。ビジネスモデルの変革で事業価値を最大に高めることを目指しています。
「価値を創造しつづける企業グループ」の実現を目指し、独自性のある価値の創造や向上に努めています。
ガバナンスの強化
東急不動産HDでは社会から信頼されるグループであり続けるため、グループ経営の透明性・公平性を高めています。コーポレートガバナンスとコンプライアンスの強化に取り組むことで、企業価値の持続的向上を目指しています。
また、情報管理基本規定を定め、情報セキュリティ管理体制を整えたり個人情報の保護に力を入れています。情報の共有化による業務の効率化や秘密漏洩防止、適切な情報開示に努めています。
まとめ
SDGsの達成に貢献する取り組みを行っている東急不動産HD。「価値を創造する企業グループ」であるために、社会課題から抽出した6つのテーマに取り組んでいます。
環境やまちづくりに注目し、多くの人が過ごしやすい社会を実現。また、多彩な人材が活躍できる環境整備にも努めています。
東急不動産HDの今後のさらなる発展に注目です。
▼東急不動産ホールディングス株式会社のホームページ
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/
▼東急不動産株式会社のホームページ
https://www.tokyu-land.co.jp/
▼東急不動産株式会社のサステナビリティに関するページ
https://www.tokyu-land.co.jp/sustainability/
▼東急不動産株式会社の採用情報ページ
https://www.tokyu-land.co.jp/recruit/