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アクアポニックスの仕組みとは?メリットや導入事例を紹介

近年、話題となっている「アクアポニックス」という仕組みをご存知でしょうか。
魚と野菜を同時に育てられる仕組みとして、SDGsの観点からも注目を集めています。

アクアポニックスは、化学肥料や農薬が引き起こす土壌汚染やCO2排出といった課題を解決に導くシステムです。

今回は、アクアポニックスの仕組みを解説するとともに、メリットや導入事例も紹介します。

アクアポニックスとは

アクアポニックスとは

アクアポニックスは「Aquaculture(水産養殖)」と「Hydroponics(水耕栽培)」を合わせた造語で、魚の飼育と植物の水耕栽培を同時に行うことをさしています。

アクアポニックスという言葉が登場したのは1970〜80年代ごろと言われていますが、実は1000年も前から仕組み自体は始まっていました。
商業システムとして広まったのは、1980年代のアメリカです。
しかし、当時はなかなか浸透することがありませんでした。

2015年に国連サミットでSDGsが採択され、持続可能な社会が社会を目指すようになった昨今、再びアクアポニックスに注目が寄せられています。
アメリカだけではなく、ドイツやイギリス、ドバイ、オーストラリア日本と浸透し始めているのが現状です。

参照元:「SDGsとは」|外務省

アクアポニックスの仕組み

アクアポニックスの基盤にあるのが、循環です。
いわゆる生態系の縮図がアクアポニックスにあると考えるとわかりやすいでしょう。

魚の飼育によって、魚から老廃物が排出されます。
老廃物は、水中にいるバクテリアによって分解され、植物にとっての栄養分となるのです。

そして、配管を通って植物が育つ水耕栽培ゾーンへと運ばれます。
植物が栄養分を吸収すると、水は浄化され再び魚を飼育する水槽へと戻る仕組みです。

アクアポニックスの準備

アクアポニックスは、日当たりがよく平らな場所で、電源さえあればすぐにでも始められます。
ポイントとなるのは、アクアポニックスの主役である魚・野菜・バクテリアのバランスです。

魚の老廃物を分解するバクテリアは、20〜30度の水温を好みます。
そのため、野菜や魚を選ぶ際も、同じような温度帯を好む種類を選ぶことが大切です。

アクアポニックス初心者であれば、環境が変わっても強く生きる金魚や鯉が向いているでしょう。
野菜は、葉物野菜やフルーツ、ハーブ、根菜類などほとんどの種類が栽培可能です。

アクアポニックスのメリット

アクアポニックスのメリット

循環型の栽培方法であるアクアポニックスは、非常に多くのメリットがあります。
メリットをしっかり把握しておくと、より効果的に栽培しやすくなるでしょう。

続いては、アクアポニックスのメリットを2つ解説します。

生産効率がいい

アクアポニックスは、魚の養殖と野菜の水耕栽培を同じ場所で同時に行えます。
そのため、生産に必要不可欠な水を共有するといった点がメリットです。

さらに、バクテリアが共存することによって、水質管理の手間が省けます。
結果的に、水にかかるコストと作業負担が格段に抑えられるため、生産効率アップに繋がるでしょう。

100%オーガニック

アクアポニックスでは、魚・バクテリア・野菜の循環により、水を捨てることがありません。
さらに、農薬と化学肥料も使わないエコな農業です。

つまり、100%オーガニックの食材が手に入る点が大きなメリットといえるでしょう。

アクアポニックスの導入事例

アクアポニックスの導入事例

アクアポニックスは新しい農業のシステムですが、日本でも徐々に浸透し始めています。

続いては、3つの導入事例を見ていきましょう。

株式会社アクポニ

2014年に日本初のアクアポニックス専門企業として創業した会社です。
現在、全国に30社の導入事例があります。また企業向けの他に、家庭やオフィスで気軽にアクアポニックスを楽しめる個人向けの観賞用商品も取り扱っています。
魚を飼育するだけで野菜やハーブ、観葉植物が育ち、水やりや肥料も不要ということで子供から大人まで人気だそうです。

さらに、神奈川県藤沢市にアクアポニックスの普及を⽬的とした施設を構えていて、誰でも見学や研修を受けたり、企業や大学は研究までできるようになっています。

参照元:株式会社アクポニHP

株式会社プラントフォーム

新潟県長岡市で、国内最大級のアクアポニックスを運営している企業です。
植物工場規模で、野菜の生産から出荷までを手がけており、他の試験工場には類を見ない運用を行っています。

また、アクアポニックスプラント見学ツアーを設けており、これからアクアポニックスの導入を考えている企業にとっても参考になる施設です。

参照元:株式会社プラントフォームHP

Aquaponics Design Lab.

小豆島を拠点に、アクアポニックスの設備開発を行っている企業です。
遠隔管理ができる制御システムや設置場所を問わないモジュール型の設備を開発し、都市部でもアクアポニックスができる仕組みを提案しています。

土地がなくても生産可能なアクアポニックスの可能性を、広く見出している企業と言えるでしょう。

参照元:Aquaponics Design Lab.

まとめ

まとめ

アクアポニックスは、SDGsの観点を踏まえた上で、これからの農業を支える素晴らしい仕組みです。
持続可能な農業を模索している今、ぜひ取り入れたいと考えている人も多いでしょう。

また野菜だけではなく、果物や花など事業展開の幅が広い点も魅力です。
実例からも見られるように、都市部でも十分チャレンジできる農法でもあります。

とはいえ、世界的に見てもまだまだ浸透しきっていないのが実状です。
特に日本のような水資源が豊富な国では、アクアポニックスに魅力を感じない人も少なくありません。

しかし、SDGsの広がりとともに、アクアポニックスの導入をサポートする企業が増え始めました。
個人レベルでも取り入れられる農法であり、今後の展開が期待されます。

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