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デカップリングとは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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「デカップリング」とは、経済成長と環境への負荷を切り離すことを意味する言葉です。
言葉そのものは「分離」「切り離し」を意味する英語で、産業革命以降、経済発展と環境負荷の増加は結びついたものと考えられてきました。しかし今、この両者を分離させることが、地球の未来を守るための重要な課題として注目されています。

デカップリングが注目された背景|なぜ今必要なのか

産業革命以降の急激な経済成長は、天然資源の大量採取・大量消費によって支えられており、環境に甚大な負荷を与えてきました。
地球の資源には限りがあり、人間が地球に与えることができる環境負荷にもまた限りがあるということが、経済、社会活動の前提となっています。
デカップリングは、2001年の経済協力開発機構(OECD)環境大臣会合で採択された「21世紀初頭10年間のOECD環境戦略」の主な目標の1つとして、注目されました。

開発途上国の経済成長は依然として必要ですが、先進国では経済成長を続けながらも環境への負荷を減らす仕組みづくりが求められているのです。

2つのタイプ|相対的と絶対的

デカップリングには、段階的な目標があります。
相対的デカップリングは、環境負荷の変化率がプラスであっても、それがGDPの上昇率よりも小さい状態を指し、絶対的デカップリングは、GDPが上昇しながらも環境負荷の変化率がゼロまたはマイナスである状態です。
環境分野では、絶対的デカップリング(経済が成長しても環境負荷が全く増えない、または減少する状態)の実現が理想とされています。

世界の取り組み|ドイツなどの先進事例

2005年から2019年にかけて最もCO2排出量を削減したのは、デンマーク(GDP成長17%に対してCO2排出量削減は45%)、イギリス(GDP成長21%に対してCO2排出量削減は37%)、フィンランド(GDP成長8%に対してCO2排出量削減は36%)です。
ドイツでは、近年日本以上に高い経済成長を続けつつ、エネルギー消費や温室効果ガスを減らすことに成功しています。
こうした国々の取り組みは、デカップリングが技術革新と政策的支援により実現可能であることを示しています。

日本での進展|過去の成功と今後の課題

日本では、公害対策が推進され、省エネルギー型の高効率製造設備の開発と導入が実施されました。硫黄酸化物(SOx)の排出量について、高度な排煙脱硫装置の普及と燃料の低硫黄化の促進や熱の効率化により、OECD諸国のなかでも高いレベルでデカップリングを達成しました。
一方、日本を含む11か国は、CO2排出量削減が10%以下であった
と指摘されており、今後、より高い水準での対策が必要です。

私たちにできること|個人レベルでのアクション

デカップリングの実現は、企業や政府の大規模な取り組みが必要ですが、個人でも貢献できることがあります。
家電や車の買い替え時などに省エネルギー製品かどうかをチェックする、自分にとって不要な機能がついているものは避けるなど、ゴミを出さない暮らしを心がけることが重要です。
リサイクル・リユース製品を選んで買ったり、エコカーを購入したりといった行動は、資源の利用や環境悪化を抑えつつ、経済を活性化することに繋がります。

また、循環型経済(サーキュラーエコノミー)を推進することは、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄という一方通行の経済モデルからの脱却を可能にします。

まとめ|経済と環境の両立は可能

かつては「経済成長すれば環境負荷は増える」と考えられていました。しかしデカップリングの実現例は、経済成長とエネルギー消費を切り離すことが、不可能ではなく、むしろ必要な考え方であることを示しています。
再生可能エネルギーの導入や省エネ技術の進化により、経済と環境の両立は確実に進んでいます。私たち一人ひとりの選択が、この大きな変化を加速させます。

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