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企業・団体事例

「ANA Future Promise」とは?SDGsに関する取り組み〜ANA編〜

ANA(全日本空輸株式会社)といえば、みなさん何をイメージするでしょうか?

「航空会社」「飛行機」「旅行」「出張」「空」・・様々なフレーズがみなさんの心の空に広がったと思います。

しかし、それだけではありません。ANAは、SDGsの取り組みの観点でも非常に優秀かつ先進的な企業なのです。

ANAは、SDGに関連して下記2点に着目した経営をしています。

  • sustainableな(持続可能な)社会を実現することと
  • 企業価値向上を目指し、「環境(Environment)」、「社会(Social)」、「ガバナンスGovernance)」に配慮したESG経営を推進すること

本記事では、上記2点の目標を達成する上でのANAの具体的なSDGsに関連した取り組みを紹介します

本記事をお読みいただくことで、ANAのSDGsに関連した具体的な取り組み・成果を理解頂くと共に、ANAと聞いた時のみなさんのイメージの中に、「SDGs」や「社会貢献」といったフレーズが新たに喚起されるようになるでしょう。

それでは早速詳細を解説していきます。

SDGsに関する新スローガン「ANA Future Promise」とは

SDGsに関する新スローガン「ANA Future Promise」とは

みなさん、「ANA Future Promise」 をご存知でしょうか?

今年(2021年)発表された、SDGsの目標達成を目指す活動に関連する、ANAの新しいスローガンです。

ANAはこれまでも「環境(Environment)」、「社会(Social)」、「ガバナンス(Governance)」を考慮したESG経営で持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指してきました。

今回の新スローガンである「ANA Future Promise」 を軸に、ANAはコロナの影響による、

  • 航空需要の変化
  • 社会のリモート化・オンライン化
  • 人々の生活様式・関心事の変容

に対応し、提供するサービスや商品に関しても前述の「ESG」に加え、「衛生・清潔」「ユニバーサル」等の要素を強化し、日々の業務や行動で主体的に実践していくことを宣言しています。

SDGsの達成に向け、2030年までの「行動の10年」で取り組みを加速

SDGsの達成に向け、2030年までの「行動の10年」で取り組みを加速

SDGs達成に向けた取り組みとして、ANAは今後の2030年までの10年間を「行動の10年」と定義しました

ANAのSDGsに関連する具体的な取り組みは後述しますが、ここではANAが

  • 「SDGsの重要性をどのように社会に伝えようとしているか」
  • 「持続可能な社会・未来を作り上げることの意義を、どのように人々に啓蒙しようとしているか」

といった点に関して、ANAの2つの取り組みを紹介します。

客室乗務員などがSDGsバッジを着用

ANAグループの飛行機を利用する顧客にSDGsを幅広く知っていただくことを目的に、機内の客室乗務員や搭乗手続きや搭乗案内を担当するグランドスタッフがSDGsバッジを着用しています。

自然と目につくようにすることでSDGsをより多くの人々に認知いただくよう取り組んでいるのです。

機内で「SDGsチャンネル」を上映

2020年11月より機内エンターテイメントプログラムで「SDGsチャンネル」が視聴できます。内容は、

  • 外務省が作成した“SDGsを積極的に推進する企業や団体の取り組みを紹介するプログラム”
  • 映像作品を通じたSDGsの普及を目的に開催された「SDGsクリエイティブアワード」の授賞式の模様や受賞作品

等々。特に国際線など長期間機内にいる乗客向けにSDGsを理解していただくための良い取り組みといえるでしょう。

SDGsに関するANAの具体的な取り組みを3つ紹介

SDGsに関するANAの具体的な取り組みを3つ紹介

ここからはANAのSDGsに関する具体的な取り組みを3つ紹介します。

SDGs目標10:人や国の不平等をなくそう 「お手伝い情報お預かりサービス」

1つ目は、SDGsの目標10: “人や国の不平等をなくそう” に関連するサービス「お手伝い情報お預かりサービス」です

これは病気やケガで身体が不自由な人々が、搭乗時に必要なお手伝い情報を事前に登録できるサービスです。

これまでも機内への優先搭乗の仕組みや搭乗手続きを手伝う取り組みなどはありましたが、身体が不自由な顧客にとって、必要なお手伝いは一人ひとり異なるもの。

そういった際、個々のお客様が必要なお手伝いの情報を事前に登録しておくことで、空港での様々な場面で乗務員・グランドスタッフなどがスムーズにお手伝いができるというシステムです

例えば、車いすを利用する顧客は、これまでは予約時に毎回お手伝いが必要な情報を申告していましたが、「お手伝い情報お預かりサービス」に事前に登録しておけば、ANAマイレージクラブお客様番号と連携されるので、顧客が予め登録した情報を係員が確認できるようになり、スムーズにお手伝いができるのです。

顧客・ANAのスタッフの双方に便利なシステムです。登録する情報には下記のようなものがあります。

  • 歩行状況
  • お預けになる車いす情報(手動、電動、折り畳みの可否、バッテリーの種類、サイズ、予備バッテリーの有無)
  • 視覚障がい、聴覚障がいの有無
  • 航空機内で使用する医療機器
  • 手配が必要な貸し出し補助具
  • 空港や機内で必要なお手伝い

「お手伝い情報お預かりサービス」により、ANAウェブサイトでの予約の際にも負担が軽減されます

入力した情報はANAマイレージクラブ会員情報として登録されるので、ANAウェブサイトのANAマイレージクラブ会員ページ内「予約基本情報ページ」や、国内線・国際線予約時の「サポート情報」画面に表示されますので、顧客自身での入力の手間が省けます。

(サービスのご利用には、あらかじめANAマイレージクラブ会員への登録が必要です。)

SDGs目標12:つくる責任つかう責任 「機内食で食品ロス削減を目指す」

2つ目の取り組みは、SDGsの目標12 “つくる責任つかう責任” に関連するサービス「機内食で食品ロス削減」です

ANAは、機内食を準備する数のコントロールや調理時のごみのリサイクルなど様々な視点で「食品ロス」を削減することに取り組んでいます。「食品ロス」とは、まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことを指します。

農林水産省によると、この「食品ロス」が日本では約600万トンあります。
ANAは、この「食品ロス」を少しでも削減することに尽力すべく、飛行機に搭載する機内食が無駄にならないよう様々な工夫をしています。

具体的には、定時運航に影響を及ぼさない範囲で、出発時間の直前まで予約数を確認し、一便ごとに出来る限り無駄のない搭載数を決定しています。

これらの取り組みを通じて、機内食およびラウンジでご提供するお食事の廃棄率(金額ベース)は約4.6%となっており(2019年度実績)、今後もさらなる削減を目指しています。

さらに調理で出るゴミをリサイクルすることで、食品ロスを削減する取り組みをしています。

具体的な数字で確認すると、2019年度実績でANAの国内線および国際線の日本出発便の機内食を製造するANAケータリングサービスでは、調理時に出るごみが1年間で約248トン、油が約28トン発生していますが、これらは100%リサイクルしています。

このような機内食やラウンジでの食品ロスを削減する取り組みを率先して実施することで、ANAは企業としての”つくる責任つかう責任“を果たしているのです。

SDGs目標13:気候変動に具体的な対策を 「機内サービス用カートの軽量化によるCO2排出量削減」

3つ目の取り組みは、SDGsの目標13 “気候変動に具体的な対策を” に関連するサービス「機内サービス用カートの軽量化によるCO2排出量削減」です

飛行機が空を飛ぶ際、CO2を排出します。ANAは機体を軽量化することでCO2の排出量削減を目指しており、その一環として「機内サービス用カートの軽量化」に取り組んでいます。

飛行機を軽量化することで飛行に必要な燃料を削減することができ、CO2排出量削減に繋がります。

最近ではより軽量な材料を使用して飛行機のボディーや飛行機内の座席が製造されており、機体重量の大幅な軽減とそれに伴うCO2排出量の削減を実現していますが、更に飛行機を軽くするための施策として、ANAは機内の食事や飲み物をサービスする際にキャビンアテンダントが使用する、機内サービス用カートに着目しました。

ANAでは2015年以降、機内サービス用カートに使用する材料や部品の数を創意工夫することにより、軽量化された新型のサービス用カートを国際線から順次導入しております。

来年の2022年5月までに国内線を含めたすべての路線で入れ替えが完了する予定です。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、

  • ANAのSDGsに関する新スローガン「ANA Future Promise」とは何か
  • ANAの2030年までの「行動の10年」 に関する取り組み
  • SDGsに関するANAの具体的な取り組み3点

に関して、順番に解説いたしました。

ANAがSDGsを配慮し、持続可能な社会を実現に向けて「環境(Environment)」、「社会(Social)」、「ガバナンスGovernance)」に配慮したESG経営を推進していることが、具体的な取り組みを通じて理解いただけたかと思います。

ANAのような大企業が率先してSDGsに取り組むことで、他の日本企業も積極的にSDGs/ESGに関連する取り組みを推進していくことが期待されます。

その結果として日本企業の国際的評価が高まり、日本株の魅力の向上、さらには日本の国としての魅力が向上し、世界中の人々がますます日本により興味を持ったり、好意を感じてくれたりするようになるでしょう。

ANAは飛行機で世界中の人の往来をサポートし交通の面で人々を繋いでいるだけでなく、SDGsの活動を通じてまさに人々の心を繋いでいると言えるでしょう。

本記事を通じてANAのSDGsに関する取り組み内容をご理解いただけること、また本記事があなた自身や御社がSDGsに関する活動に取り組む際の手助けとなれば幸いです。

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