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ENVIRONMENT

持続可能な水産物とは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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「将来も変わらずに魚を食べ続けられるよう、持続可能で環境に配慮した漁業、養殖業による水産物」のこと。この語句を聞いたことがあるでしょうか。いまの地球では、海の資源がおびただしい速度で失われています。持続可能な水産物は、その危機から海を救うための大切な選択肢です。この記事では、持続可能な水産物が何か、なぜ必要なのか、私たちに何ができるのかをわかりやすく解説します。

持続可能な水産物が必要とされる背景

現在、世界の海では大きな問題が起きています。
世界では、水産資源の35.4%が持続可能な水準を超えており、つまり獲りすぎている状態です。

1950年に2000万トンだった漁獲量は、1980年までに3倍に増加し、その後も増え続けてきたことで、世界の水産資源の状態は明らかに悪化しました。親魚が減ると産卵ができなくなり、次の世代の魚が育たなくなります。このままでは、将来魚が食べられなくなるおそれもあるのです。

また、海中に放置された漁具は長い間ゴーストフィッシングの温床となるだけでなく、やがてはマイクロプラスチックとなり、世界的な海洋汚染の原因となっています。
商業的に価値の無い魚も混獲されたものはただ捨てられてしまうケースも多くあります。この危機を前に、持続可能な水産物という考え方が重要性を増しています。

持続可能な水産物とは

持続可能な漁業とは、十分な魚を海に残し、生息地を守り、漁業に依存する人々が生活を続けられるようにすることです。

つまり、持続可能な水産物は以下の3つを同時に実現する必要があります。1つ目は「資源管理」です。獲りすぎないために、魚の種類・量・時期を適切に管理します。2つ目は「環境保全」です。海の生態系を守り、漁業が環境に与えるダメージを最小化します。3つ目は「社会的配慮」です。漁業に関わる人々が適正な労働環境と収入を得られることを保証します。

この3つを満たす水産物が、「持続可能な水産物」と呼ばれているのです。

認証制度|消費者が選べる仕組み

持続可能な水産物の購入を促進するため、世界的な認証制度が広がっています。
環境に配慮していると認証されたエコラベル商品が出てきており、そのような生物多様性の保全にも取り組む生産者を、商品の購入というかたちで支援していくことができます。

海のエコラベル「MSC認証ラベル」は、海洋資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた水産物の証であり、青色の魚のマークが目印です。また、養殖業向けには「ASC認証」も存在します。スーパーで水産物を買う際に、このマークを探してみるだけでも、持続可能な海を支援することができます。

私たちにできること

持続可能な水産物を支援することは、思っているより簡単です。

まず、エコラベルの付いた水産物を選ぶことが有効です。少し値段が高いかもしれませんが、その差は海と漁業の未来へのへの投資です。次に、旬の魚を意識的に選ぶことも大切です。
不漁の資源を過剰に求めないというちょっとした心がけが、資源管理に繋がり、今獲れている魚を大切にいただくことは、資源を無駄にしないということだけでなく、漁師や水産業界への後押しにもなります。

さらに、新鮮で美味しい地場ものの魚介類を選んで購入することは、地域の海の生物多様性を保全してきた漁業者の支援につながります。私たち一人ひとりの選択が、漁業者を動かし、海を守っていくのです。

まとめ|海と食のつながりを知ること

持続可能な水産物の選択は、遠い海の問題ではなく、食卓の選択から始まります。認証ラベルを探す、旬の魚を優先する、地場産の水産物を選ぶ。これらは小さな行動ですが、積み重なれば大きな力になります。世界の水産資源が危機にある今、私たちの「選ぶ力」が、海と食の未来を変えていくのです。

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