人が目的を持って生きることの意義を認識する明治大学4年の森田さんが、中学・高校時代の友人と共に立ち上げた学生団体Well-being!!。
団体設立から現在まで、コロナ禍も経験する中で、「3方良し」の活動形態を模索しながら、オンラインでの活動も積極的に行ってきたその活動内容について、代表の森田さんにMIRASUS編集部がお話を伺いました。
「Well-being!!」設立の経緯
―団体の設立年、設立目的、立ち上げの経緯を教えてください。
団体の設立年は2021年(2月)です。「人々の持続的な幸せの実現、および、その土台となる地球の持続的な幸せの実現への貢献」を目的に設立しました。
立ち上げの経緯としては、団体代表である森田が、先述の設立目的を実現させるべく、中学・高校時代の友達を仲間として集めて立ち上げました。
―団体のビジョン・ミッションを教えてください。
「『人々の持続的な幸せの実現』『SDGsの達成』『子どもの自己実現』への貢献」を掲げています。私たちの活動は人々の持続的な幸せを追求することから始まっています。
私は人生の目的を持ち、その達成を目指して生きることに幸せを感じています。この感覚は中学生の頃から意識してきました。小学生の時からのしつけや、高校時代の環境も影響しています。
しかし、大学に進学し、コロナ禍も経験する中で、「多くの人が人生の目的を持たずに生きているのではないか」と考えるようになりました。人によって幸せの在り方は異なると思いますが、やはり私は、人生の目的を持ち、その達成を目指して生きることが真の幸せだと考えます。そして、私はそのような幸せを享受し続けてきました。
そこから、「そのような幸せを他の人にも享受してほしい」と思うようになり、人が人生の目的を持って生きることをサポートする団体を設立するに至りました。
また、この活動の中で、ウェルビーイングや『PERMA理論(ポジティブ心理学という分野におけるウェルビーイングに関する理論)』という概念に出会い、『5つの要素(P:Positive emotion(ポジティブな感情)、E:Engagement(没頭)、R:Relationship(他者との良好な関係)、M:Meaning(人生の意義)、A:Achievement(達成感))がウェルビーイング、すなわち、人の持続的な幸せをつくる』という考え方に強く共感しました。
これを受けて、私たちの目的は、人々の人生の目的(意義)の達成を含む「人々の持続的な幸せ」を実現することにシフトしました。また、その実現のためには「地球の持続的な幸せ」の実現が重要であり、SDGsはその目標として適していると考えています。そういうわけで、私たちはSDGsの達成も目指しています。
―子どもの自己実現への貢献というのは具体的にどのようなことですか?
私たちは、先ほどの考えに基づき、より多くの子どもたちに目的(明確な生きがい)を持ってもらうことも目指しています。特に中学生以下の世代へのアプローチを強化しています。
私は、小さい頃から「知る」「考える」「やってみる」という経験を繰り返すことが人生の目的を考える・獲得する上で大事だと考えていて、団体のメンバーも、そのことに共感しています。そういうわけで、私たちは子ども向けの情報提供やイベント企画にも取り組んでいます。
具体的な活動内容
―現在の主な活動を教えてください。
現在は、主に、①SNS(Instagram・X・Facebook)での情報発信、②私たちと同様の目的を持つ個人・団体の協賛、③他団体のイベント・プロジェクトへの参加、④イベントの企画・開催に取り組んでいます。
情報発信に関して更にお伝えすると、私たちは、SDGsに関するコトを中心に、子どもから大人まで楽しく見られる形で発信しています。「日常のSDGs」「UD(ユニバーサルデザイン)博物館」「おしごと図鑑」など様々なシリーズを展開しているのですが、各シリーズで担当者が異なっていることもあって、テイストの違いが感じられると思います。
―SNSの投稿の反響などはいかがですか?
情報発信を始めた頃は、SNSではSDGsという分野が今ほど盛り上がっていない印象で、他のメディアもまだ取り組みを始めたばかりのところが多い状況でした。その状況下では、SDGsに対して強い興味関心を持っている人以外にはなかなか情報が届けられず、反響もそこまで大きくありませんでした。
しかし、活動を続けていく中で、SNSやTV、他のメディアでもSDGsに関する情報発信が盛んに行われるようになり、それに伴って、より多くの人に情報が届けられるようになりました。そして、反響も大きくなっていきました。
また、先述の通り、私たちは子どもから大人まで楽しく見られる投稿を心がけています。SDGsに関連したテーマだと、どうしても難しいテーマが多いため、中学生が見ても分かる・楽しめる内容、そして、楽しめるデザインを心がけています。
実際に、「イラスト付きで分かりやすい」「学びになるだけでなく、見ていて楽しい」といった声をSNSのコメントやDM等を通じていただくなど、とても嬉しい反響をいただいています。
―最後に今後の活動予定や方針などありましたら教えてください。
SNSでの情報発信など今までの活動は継続しつつ、今年の9月より、新たに「スケット」という活動に取り組んでいます。「スケット」とは、一言で言えば「何でもサポートする」という活動です。もちろん、全てが実現可能という訳ではないので、具体的な依頼や希望があれば一旦話を聞いて、実現可能であれば取り組みたいと考えています。
また、「スケット」は、依頼に応えるだけでなく、既存のボランティア活動に参加するといったことも含んでいます。今後、ビーチクリーンや子ども食堂のお手伝い、イベント運営補助などに取り組みたいと考えています。
私たちは、「スケット」を通して、人の役に立つのみならず、人が何を求めているのか・どのように応えるべきなのかを学んでいきたいです。また、様々な挑戦・経験を重ねる中で、より一層自分を開拓していきたいです。
―今回はお話を聞かせていただきありがとうございました。
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