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アニマルウェルフェアとは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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「アニマルウェルフェア」という言葉を聞いたことがありますか?これは、家畜がどのような環境で育てられているのかを考える重要な考え方です。食卓に並ぶ肉や卵、牛乳がどこから来たのか、そこにいる動物たちがどのような暮らしをしているのかに目を向けることは、実は私たち消費者にも関わっています。この記事では、アニマルウェルフェアの意味や背景、私たちにできることをわかりやすく解説します。

アニマルウェルフェアとは|動物福祉の国際基準

アニマルウェルフェアとは、動物が生きて死ぬ状態に関連した、動物の身体的及び心的状態をいう
というのが、世界の動物衛生の向上を目的とする国際機関で、我が国も加盟している国際獣疫事務局(WOAH)の勧告における定義
です。つまり、家畜が誕生から死を迎えるまで、できるだけストレスを少なく、健康的で快適な環境で暮らすことを目指す考え方なのです。

日本語では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されることもありますが、ここでいう福祉は、社会保障という意味ではなく、「動物の幸せや豊かさ」を指しています。

「5つの自由」|アニマルウェルフェアの基本原則

アニマルウェルフェアを実現するために、1960年代に英国で定義された「五つの自由」という指標が定められています。これは、1964年にイギリスで、工業的な畜産のあり方を批判する本『アニマル・マシーン』が出版されたことが背景にあり、イギリス政府が立ち上げた委員会が提唱したもの
です。

5つの自由とは、飢えや渇きからの自由(給餌・給水の確保)、不快からの自由(適切な飼育環境の供給)、痛み、損傷、疾病からの自由(予防・診断・治療の適用)、本来の行動を行う自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)、恐怖および抑圧からの自由(適切な取扱い)
です。これらすべてが守られることで、アニマルウェルフェアが実現されます。

アニマルウェルフェアとアニマルライツの違い

類似した概念に「アニマルライツ」がありますが、異なります。
アニマルライツは、動物には苦痛を感じる能力があるとし、自然のままに生き、人間に危害を加えられない権利がある、と考えるもので、動物を人間のために利用することを一切やめるべきだとします。一方、アニマルウェルフェアの場合は「動物が生きている間の環境を改善する」ことを目指しており、人間のために動物を利用することを認めているのが違い
です。

日本のアニマルウェルフェアの現状と課題

日本国内でのアニマルウェルフェアへの取り組みは、世界と比べて遅れています。
農林水産省が乳用牛、肉用牛、豚など畜種ごとに「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」を作成し、普及に努めていますが、今のところ、畜産動物の飼育方法については実行力のある法規制がありません。

日本で普及が遅れている理由としては、輸出が少なく他国の基準に合わせる必要がないことや、低価格での安定供給を求められる市場背景、消費者の無関心などが挙げられます。実際、日本では採卵養鶏場の94.1%がケージ(バタリケージ、エンリッチドケージ)飼いという状態ですが、EUでは法制化し、鶏のケージ飼育は段階的に廃止する方向
にあります。

アニマルウェルフェアがもたらすメリット

アニマルウェルフェアに取り組む目的は、「家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながる」
とされています。つまり、動物の福祉向上と食品の安全性は、両立可能な目標なのです。

ストレスが少ない環境では、攻撃的な行動や体調不良の発生率も低下し、より自然に近い生活が可能になります。さらに、ストレスが少ない動物は病気になりにくく、抗生物質や成長ホルモンなどの薬剤使用を最小限に抑えることができる
ため、食品の安全性向上にもつながります。

私たちにできること|消費者としての選択

アニマルウェルフェアへの取り組みは、生産者だけでなく、消費者の選択にかかっています。
「動物福祉」は、世界中で取り組まれているSDGsの観点からも注目されており、畜産業界だけでなく、食品メーカーや飲食業、小売業などさまざまな産業にとって、未来を左右する重要なキーワード
になっています。

私たちが日常で取れるアクションは、以下のようなものがあります。

食品表示の確認:購入する卵や肉の生産方法を調べ、アニマルウェルフェアに配慮した商品を選ぶこと。企業への声掛け:アニマルウェルフェアへの配慮を進める企業を支持し、応援すること。知識の共有:家族や友人とこの考え方について話し、認知を広げること。これらの小さな選択の積み重ねが、畜産業界全体を変えていく力になります。

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