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エコツーリズムとは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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旅行の楽しみ方が変わってきています。今、注目されているのが「エコツーリズム」という新しい観光のあり方です。自然環境を守りながら、同時に地域を活性化させる仕組みとして、日本でも広がり始めています。でも「エコツーリズム」って一体どういう意味なのでしょうか。この記事では、わかりやすく解説していきます。

エコツーリズムの基本的な定義|自然と文化を守る観光

エコツーリズムは、自然環境や歴史文化を体験しながら学ぶとともに、その保全にも責任を持つ観光のあり方です。単に自然の中へ出かけるだけではなく、訪れた地域の自然や文化を理解し、それを守る行動を一緒に考える観光スタイルなのです。

自然環境や歴史文化など、地域ぐるみで地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。つまり、観光客と地域の人々が協力して、地域の宝を守りながら楽しむ旅のことなのです。

「エコツアー」という実現形|プログラムと専門ガイド

エコツーリズムの考え方に沿った旅行行程、もしくはプログラムのことをエコツアーといい、具体的には、環境学習の要素を持ち自然を探訪するツアー、農山漁村や地域の風土・文化などを訪ねるツアー、少数民族の暮らしや文化・風土などを訪ねるツアーなどが挙げられます。

エコツアーの大きな特徴は、専門的な知識を持つガイドが案内することです。ガイドは単に場所を案内するだけではなく、自然や文化について詳しく解説します。
自然と人との「仲介」となって自然解説を行うことをインタープリテーションと呼ばれており、このプロセスを通じて参加者は深く学ぶことができるのです。

グリーンツーリズムやサステナブルツーリズムとの違い|似ているが別物

エコツーリズムと似た言葉として「グリーンツーリズム」があります。
エコツーリズムでは、保護されるべきとして地域の自然環境や歴史、文化などが重要視されており、グリーンツーリズムは自然の中に林業や農業を旅行者も体験する、地元の人々とのふれあいなども包括的に含まれています。

グリーンツーリズムは農村や漁村での生業体験を重視するのに対して、エコツーリズムはより自然保護と環境教育に力点を置いているのが違いです。また、サステナブルツーリズム(持続可能な観光)はもっと広い概念で、環境だけでなく経済や社会全体の持続可能性を目指しています。

エコツーリズムが目指す4つの理念|環境保全と地域活性化

「自然環境の保全」、「観光振興」、「地域振興」、「環境教育の場としての活用」を基本理念とした「エコツーリズム推進法」が2007年6月に成立し、翌年4月に施行されました。つまり、エコツーリズムは単に環境を守るだけでなく、地域の経済や教育にも貢献する一石四鳥の仕組みとして設計されているのです。

エコツーリズムに取り組む地域の住民や子どもたちにとっても、自分たちの地域への愛着や誇りを持つことにもつながります。観光を通じて、地元の人々が自分たちの資源の価値を改めて認識し、地域社会全体が活性化されていく。これがエコツーリズムの大きな狙いなのです。

エコツーリズムのメリット|経済効果と環境保全の両立

エコツアーの開催で、来訪者やその滞在時間が増えることで、観光産業をはじめとした各種産業の収益の増加、ガイド収入の発生、季節変動の緩和、リピーターの増加といった経済効果が現れます。

同時に、旅行者が自然の魅力を体験しながら、環境に配慮した行動をとることで、地域の生態系や貴重な自然資源を守ることにつながります。例えば、自然公園のルールを守ったり、地元ガイドの指導のもとで動植物に配慮した観察を行うことも、保全活動の一部になるのです。

日本のエコツーリズムの発展|推進法から全国展開へ

日本ではじめて「エコツーリズム」という言葉が登場したのは、1990年のこと。環境庁が「熱帯地域生態系保全に関する取り組み」の中で、正式に提唱しました。その後、1993年に屋久島と白神山地が世界遺産に登録されたことで、自然を資源とした観光形態への関心が高まっていきました。

推進法に基づき、旅行者を受け入れる地域は、入者数や区域を制限するなど見学・体験方法を工夫し、専門ガイドの養成や魅力的なプログラムを作成するなど、地域に対する旅行者の理解を深めるための取り組みを行うことになっています。現在、全国各地でエコツーリズム推進協議会が認定され、地域ぐるみで取り組みが進められています。

現代の課題と「責任ある観光」の重要性

環境への意識が高い旅行者は、エコツアーやエコロッジ(体験型宿泊施設)等、地域へ負荷をかけない旅行を選びつつあります。一方で、過度な観光利用による自然破壊も問題になっています。
持続的な地域振興・観光振興をめざすエコツーリズムが、資源を消費する旅行にならないよう、宿泊先や移動手段等においても、地域を保全する旅行を心がけることが大切です。

私たちにできること|エコツアーに参加して学ぶ

エコツーリズムに参加することは、個人の行動変容につながります。ガイドの解説を通じて自然や文化への理解を深め、その重要性を学ぶことで、日常生活での環境配慮行動へもつながるのです。また、参加費の一部が地域の保全活動に使われることで、間接的に環境保護に貢献することもできます。

まずは、お住まいの地域や訪れたい場所のエコツアーを探してみてください。そして、「ただ楽しむ観光」から「地域と一緒に考える観光」へシフトすることが、持続可能な地域づくりへの第一歩となるのです。

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MIRASUS

MIRASUS編集部。地球と人に優しい未来をつくるサステナビリティな事例をご紹介。誰にでもわかりやすくSDGsに関する情報は発信していきます。

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