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ENVIRONMENT

地熱発電とは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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地熱発電とは、地下深くにある蒸気や熱水を利用した、環境に優しいクリーンなエネルギー
です。太陽光発電や風力発電と同じように再生可能エネルギーの一種として、脱炭素社会の実現に向けて注目を集めています。この記事では、地熱発電がどのような仕組みで、どんなメリット・デメリットがあるのかをわかりやすく解説します。

地熱発電の仕組み|マグマの熱を電気に変える

地下1,500メートルから3,000メートルほどの深い場所にある150℃を超える高温高圧の蒸気や熱水が利用されており、マグマの熱で高温高圧になった蒸気や熱水が溜まっている「地熱貯留層」まで井戸(生産井)を掘り、そこから蒸気・熱水を取り出します。その時の力を利用してタービンを回し、発電させるのが地熱発電のしくみです。
発電に利用後の熱水は、違う井戸(還元井)から地熱貯留層に戻しますが、一部を農業ハウスに供給するなどの活用も行われています。

地熱発電のメリット

安定した電力供給が可能

地熱発電は、天候や時間帯を問わず、一年を通じて安定して発電可能な点がメリットです。発電所の設備利用率で比較すると、地熱発電は約80%であるのに対し、風力発電は約20%、太陽光発電は約10%
です。太陽光や風力は天候に左右されやすいため、地熱発電のように常時安定して発電できるエネルギーは貴重です。

CO2排出量が少ない

地熱発電は、発電時のCO2排出量が少ない点がメリットで、発電時のCO2排出量が少なく、環境への負荷が少ない地熱発電は、脱炭素化に向けた有効な発電方法
です。化石燃料を燃やす火力発電と比べて、圧倒的に環境への負担が少ないのです。

複数の用途に活用できる

発電のために使用された蒸気や熱水は、温度変化に応じて段階的に再利用ができることもメリットで、入浴や室内暖房、野菜のハウス栽培、魚の養殖などに温水を活用することができます。農漁業や観光業など、地域産業の活性化にも役立つエネルギーなのです。

地熱発電のデメリット

開発に膨大なコストと時間がかかる

調査だけでも5年ほどの時間がかかるうえ、そこからさらに開発による環境への影響を調べたり、発電設備を開発したりと多くの工程を経なければならず、うまくいっても投資回収までに多くの時間を要することが課題
です。さらに、地熱貯留層を探し当てたとしても、蒸気や熱水が確実に得られるとは限らない点も開発推進の障害
といえます。

設置場所の制限と地域との調整が必要

日本にある火山の多くは国立公園内にあるため、設備の設置が難しいケースが見られます。また、温泉地では「温泉が枯れてしまうのでは」と心配する声も聞かれ、地熱発電を開発する際は、町内会や温泉組合に説明して理解を得ることも必要
です。

日本における地熱発電の現状と可能性

日本は世界有数の火山国であり、世界第3位の資源量を誇る膨大な「地熱エネルギー」が眠っています。しかし、日本の電源構成全体に占める割合は0.3%であり、太陽光(9.2%)やバイオマス(3.7%)と比較すると低い割合
です。
経済産業省では、2030年度までに、地熱発電の設備容量を現在の約3倍である140~155万kWにすることを目標に、各種支援策などのさまざまな取り組みを行っています。

私たちにできることと地熱発電の未来

地熱発電はまだ発展途上にあるエネルギー源ですが、カーボンニュートラル社会の実現には不可欠なものです。私たちは、電力を選ぶ際に再生可能エネルギーの利用状況を確認するなど、クリーンエネルギーを支持する態度が大切です。また、地熱発電が必要なのに進まない理由が、地域との利害対立や規制にあることを理解し、持続可能なエネルギー政策を応援することも、私たちにできる重要なアクションとなります。

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