ロシアによるウクライナ侵攻に伴い,世界的に物価の上昇が起こっているのはご存じでしょうか。
MF(国際通貨基金)は、2022年の世界の消費者物価上昇率(インフレ率)が前年比7.4%との見通しを示しております。
世界的な物価高に、ドバイもまた影響を受けております。
そうした中で苦しむのが外国人労働者です。ドバイを含むアラブ首長国連邦の人口1000万人のうち、9割は外国人であり、主にアジアやアフリカからの出稼ぎ労働者がその割合を占めています。
物価高が外国人労働者に苦しい生活を強いる中、ドバイ首長でUAEの首相兼副大統領でもあるムハンマド・ビン・ラシド・マクトム氏は温かいパンを自動で提供する機械を設置しました。
国内10か所のスーパーマーケットに設置され。タッチスクリーンで、サンドイッチ用のパンやピタパン、チャパティなどを選び、無料でパンを手にすることができます。
機械にはクレジットカードを読み取る装置が備わっていますが,これはパンの代金を支払うためではなく富裕層による寄付を目的として備わっています。
物価高により苦しい生活を余儀なくされる人々は外国人労働者含め世界中に数多く存在します。そうした中でこのような施策は彼らにとって少ないながらも救済措置に繋がるでしょう。
一刻も早く根本原因であるロシアのウクライナ侵攻が終息を迎えること願います。