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海洋プラスチック問題とは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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世界の海に流れ込むプラスチックごみが、生き物や環境に深刻な影響を与えています。日常生活で何気なく使うプラスチック製品が、やがて海を汚す問題へと繋がるその仕組みと、私たちにできる対策について学んでいきましょう。

海洋プラスチック問題とは

海洋プラスチック問題とは、海に流出したプラスチックごみが海鳥や海の生物が誤食したり、海の生物に絡まったりするなど、プラスチックごみが漁獲物に混入することなどにより、生物や生態系、生活環境、観光、漁業等の様々な分野に悪影響を及ぼす問題です。簡単に言えば、陸上で使われたプラスチックごみが海に流れ込み、海の環境や生き物に悪さをする地球規模の課題です。

問題がこんなに深刻な理由

プラスチックが海で問題になる理由は、その性質にあります。
プラスチックごみは微生物に分解されにくく、地球上に残り続けます。たとえば、ペットボトルは分解に400~450年もの時間がかかると推定されています。つまり、数百年前に海に流れ込んだプラスチックが今でも海底に存在しているということです。

さらに問題なのは、プラスチックが時間とともに砕けて細かくなることです。
5㎜未満の微細なプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれています。マイクロプラスチックは小さすぎて回収できず、魚やプランクトンが誤食するリスクが高まります。

海洋プラスチックの発生量と見通し

経済協力開発機構(OECD)が令和4年(2022年)に報告した「Global Plastics Outlook」によると、令和元年(2019年)の世界のプラスチックごみの発生量は3億5,300万トン、うち2,200万トンが適切な処理をされずに環境中に流出したと推計されています。

より深刻な予測もあります。
このまま抜本的な対策を行わなければ、令和42年(2060年)には約3倍となる10億1,400万トンにまで膨らむとも推計されています。また、1950年代以降に海に流出したプラスチックごみの総量は、1億3,900万トンと推計され、これは東京ドーム112杯分に相当します。

プラスチックはどこから来るのか

海に流出するプラスチックごみは約8割が陸域から発生し、風や雨などで河川に流れ込み、海に流れ着くものです。意外かもしれませんが、海岸に直接捨てられたごみだけでなく、道端にポイ捨てされたものや外に放置されていたもの、さらには災害や事故などで流されてしまったものが含まれます。

日本にとって特に関わりが深いのは、ペットボトルが主なごみに挙げられていました。コンビニで買ったペットボトル飲料が、不適切に処分されると海に流れ込む可能性があるのです。

私たちにできることは

海洋プラスチック問題を解決するには、発生源を減らすことが重要です。
マイボトルやマイバッグを持ち歩いたり、使い捨てプラスチックの使用を減らしたり、ごみの分別を徹底したりするなど、身近なことから始めてみることができます。

海や山などのレジャーや、屋外で出たごみは家に持ち帰って処分したり、河川敷や海岸の清掃活動に参加したりすることや、ごみのポイ捨てや不法投棄をしないことも大切です。

さらに、環境省と日本財団が実施している取り組みもあります。
「海ごみゼロ」を合い言葉に、青いアイテムを身に着けて、個人・企業・自治体などによるゴミ拾い活動が全国で行われています。こうした市民活動に参加することも、海を守る手立てになります。

まとめ|小さな選択が海の未来を守る

海洋プラスチック問題は、一国では解決できない地球規模の課題です。
2019年にG20大阪サミットが開催され、海洋プラスチックごみに関して2050年までに追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」がG20首脳間で共有されました。

しかし、国や企業の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの選択が重要です。毎日の生活の中で、使い捨てプラスチックを避けること、正しく分別すること、ポイ捨てをしないこと。こうした小さな行動が、やがて海を守る大きな力となっていくのです。

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