公式LINEアカウントでも絶賛配信中!

友だち追加
LIFESTYLE

中古品をサステナに活用するコツ|買う前に見るべき3つの基準

Photo by Vlad Kutepov on Unsplash

フリマアプリで服を売ったり、リサイクルショップで家具を探したり。中古品を選ぶ機会は、この数年でずいぶん身近になりました。環境NGOでキャンペーンの企画に携わっていたころ、「まずは中古品から」という呼びかけを何度も作ってきましたが、正直に言うと、初期の頃は「中古=環境にいい」と一括りにしすぎて、参加者から鋭い質問を受けて答えに詰まったことが何度もあります。中古品の活用は、たしかにサステナな暮らしの入り口として有効です。ただし、何でも中古にすればいいわけではなく、モノの種類によって効果の出方がかなり違います。この記事では、その違いを踏まえたうえで、今日から使える判断基準を整理します。

中古品を選ぶことがサステナにつながる理由

中古品を選ぶという行為は、すでに存在するモノをもう一度使うことで、新しく資源を採掘したり、製造のためにエネルギーを使ったりする量を減らすことにつながります。環境省は循環型社会の形成に向けて、リデュース・リユース・リサイクルの3Rを推進しています。中古品の活用は、このうちの「リユース」にあたる取り組みで、廃棄物として処分される前にモノの寿命を延ばす行為だと言えます。消費者庁のエシカル消費の考え方の中でも、資源を大切にする選択肢の一つとして位置づけられています。

ただ、ここで立ち止まって考えたいのは、「リユースだから即サステナ」と決めつけてしまうことの危うさです。次の章では、私自身がキャンペーン設計の中で見落としていた視点を振り返りながら、そのあたりを掘り下げます。

全部を中古にすればいいわけではない|見落としがちな注意点

中古品の環境負荷を考えるとき、モノの種類によって「新しく作られる過程で使う資源の多さ」と「使っている間に消費するエネルギーの多さ」のバランスが大きく異なります。この二つを分けて考えないと、良かれと思って選んだ中古品が、かえって遠回りになることがあります。

家電は「省エネ性能」との天秤にかける

冷蔵庫やエアコンのように、使用中に電力を消費し続ける家電は、製造時の資源消費よりも、使っている間の消費電力が総合的な環境負荷を左右しやすい製品です。古い型の家電を安いからと中古で選んだ結果、消費電力の多さで数年のうちに新品の省エネ機種との差が縮まってしまう、というケースは実際にあり得ます。私自身、講座の参加者に「家電もまず中古を」と伝えていた時期がありましたが、10年落ちの中古エアコンを勧めてしまい、後になって省エネ性能の観点から反省したことがあります。年式が古い家電を選ぶときは、価格の安さだけでなく、年間の消費電力の目安を確認する習慣が欠かせません。

衣料品や本、家具は資源消費の観点でメリットが分かりやすい

一方、衣料品や書籍、家具、食器などは、使用中に大きなエネルギーを消費しないため、製造時にかかった資源やエネルギーをそのまま延命できるという意味で、中古品を選ぶメリットが比較的分かりやすい分野です。環境省はサステナブルファッションの特設サイトで、衣服を長く着ることや、手放す際にリユースやリサイクルの選択肢を検討することを呼びかけているとされています。衣料品は素材の生産から染色、縫製まで多くの工程を経ており、一着を長く着る、あるいは次の人に譲ることで、その工程を新たに繰り返さずに済みます。

迷ったときの判断基準|3つのチェックポイント

キャンペーンの現場で参加者と一緒に考えてきた経験から、中古品を選ぶかどうかを迷ったときに使える視点を、次の3つに整理できます。これはどこかの調査結果ではなく、私自身がイベント設計の中で繰り返し使ってきた考え方です。

  • 使用中にエネルギーを消費する製品かどうか(消費するなら年式と省エネ性能を確認する)
  • 衛生面や安全基準に関わる製品かどうか(子ども用品や寝具などは状態表示や洗浄履歴を確認する)
  • 自分が長く使い続けられそうか(すぐに手放すなら新品を長く使う人に譲ったほうが資源が生きる場合もある)

この3つを順番に確認するだけで、「とりあえず中古」という思考停止を避けやすくなります。特に3つ目は見落とされがちですが、中古品を買っても数か月で使わなくなってしまえば、結局はモノの循環を止めてしまうことになります。

日本で使えるリユースの窓口|フリマアプリから自治体まで

日本国内で中古品にアクセスする方法は、この数年でかなり広がりました。メルカリやラクマといったフリマアプリは個人間で不要品をやり取りする代表的な手段ですし、古着や書籍、家電を専門に扱うリユースショップも全国に増えています。ジモティーのような地域密着型の掲示板では、家具や大型の生活用品を近隣でやり取りできるため、送料や梱包の手間を抑えながらリユースにつなげやすいという特徴があります。

自治体レベルでも、家具のリユースイベントや不用品交換会を開催している地域があり、粗大ごみとして出す前に一度確認してみる価値があります。消費者庁はエシカル消費の一環として、環境や社会に配慮した消費行動を呼びかけているとされています。中古品の選択は、こうしたエシカル消費の実践の一つとして位置づけて考えると、日々の買い物の判断がしやすくなります。

今日からできる小さな一歩

すべてを中古品に切り替える必要はありません。まずは、次に買い替えを考えているモノを1つだけ思い浮かべてみてください。それが衣料品や本、食器などエネルギーを使わない製品であれば、購入前にフリマアプリやリユースショップを一度だけのぞいてみる。それだけで、資源の使い方に対する自分なりの判断基準が少しずつ育っていきます。

まとめ

中古品の活用は、資源を無駄にしないための身近な選択肢です。ただし、家電のように使用中にエネルギーを消費する製品では、年式や省エネ性能とのバランスを見る必要があります。

  • 中古品はモノの製造にかかった資源をそのまま延命できる選択肢
  • 家電など使用中にエネルギーを消費する製品は年式と省エネ性能を確認する
  • 衣料品や本、家具はフリマアプリや地域のリユース窓口が活用しやすい

次に何かを買い替えるとき、フリマアプリかリユースショップを一度だけ開いてみることから始めてみてください。

本記事はMIRASUS編集チームが公的資料・企業公式情報をもとに作成しています。

参考文献

RELATED

PAGE TOP