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ENVIRONMENT

ウォーターポジティブとは?誰でもわかりやすくかんたん解説

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ウォーターポジティブとは、水の使用量よりも多くの水を環境に還元し、持続可能な水資源の管理を目指す概念を指します。
私たちが普段何気なく使っている水は、実は限られた貴重な資源です。このウォーターポジティブという考え方は、その限られた水資源とどう向き合うかを根本から問い直す取り組みとして、近年世界的に注目されています。

水資源の現実|地球に存在する水のほとんどが使えない

地球の表面の約3分の2は水で覆われていますが、淡水は約2.5%あるが、その多くは北極や南極の氷河として存在している。残りの0.08%の淡水の大部分は地下水であるため、人が利用しやすい河川や湖沼などから得られる淡水の量は地球全体の水の約0.01%と極めて少ない
という現実があります。つまり、私たちが利用できる水の量は想像以上に限定的なのです。加えて、国連の推計では、淡水の不足量が2030年までに40%になると見られている
とされており、水不足は世界規模で深刻化しつつあります。

ウォーターポジティブの二つのアプローチ

ウォーターポジティブの実現方法は主にふたつ。消費量を減らすか供給量を増やすことだ。前者は雨水利用、循環利用、節水(例:水以外の冷却方法の採用)などの手法がある。いっぽう後者は水需給の逼迫度(水ストレス)の高い地域に対して、供給力改善のための投資を行う方法などがある。企業や個人は、この二つのアプローチのいずれか、または両方に取り組むことで、ウォーターポジティブを実現できます。

企業の取り組み事例

世界的な大手企業がウォーターポジティブの目標を掲げ始めています。
Amazon Web Services, Inc.(AWS)は、2030年までにウォーターポジティブを達成し、AWSの事業で使用した量の水を地域社会に還元することを発表した。具体的な取り組みとして、水利用の効率化、持続可能な水資源、地域社会での水の再利用、淡水資源の還元の4つを掲げている。国内でも、サントリーが「ウォーターポジティブ」な取り組みを推進しており、使用する水量以上の水を自然に還元することを目指している。この目標のために、水源涵養活動や、森林保全、水の再利用技術を活用し、持続可能な水資源管理を実施しているなど、具体的な行動が広がっています。

私たちにできること

ウォーターポジティブは企業だけの課題ではありません。日常生活の中でも参加可能です。
生活排水の汚れを減らすこともウォーターポジティブなアクションだ。洗濯や掃除などに使われる洗剤や化学物質は、排水に流れ込むことで水質汚染となる可能性がある。ウォーターポジティブな取り組みとして、環境にやさしい洗剤や掃除用品を選び、地球に負担をかけないような製品を使うことが重要である。また、国内で生産された食品を購入することで、バーチャルウォーターによる水消費を削減できる。バーチャルウォータとは、製造に使われた水や生産地からの輸送に必要な水のことだ。実際には目に見えない「仮想的な水」を意味し、製品や食品の裏に潜む水の消費を示している
ため、食品選びも重要です。

さらに、ウォーターポジティブに真剣に向き合っている企業のサービスや商品を購入するなど、サポートすることで間接的に関わることもできる。企業の取り組みを応援する消費行動も、水資源を守るための大切な一歩になります。

まとめ|水の未来は私たちの選択にかかっている

ウォーターポジティブに取り組むことは、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」の達成にもつながる。ウォーターポジティブでは水の使用量だけでなく、品質にも焦点を当てている。水質汚染を防ぎ、適切な浄水施設を整備することで、安全な水の供給に貢献している。限られた水資源をより多く、より質高く環境に還元していくウォーターポジティブの考え方は、持続可能な社会づくりの重要な柱となります。企業の大規模な投資から家庭での節水まで、様々なレベルでの取り組みが積み重なることで、初めて水不足という課題に向き合うことができるのです。

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