毎日の生活を支える電気やガス。その大部分が石油や石炭などの化石燃料から作られていることを知っていますか。でも実は、こうした燃料は限りある資源で、燃やすと地球温暖化につながる二酸化炭素を大量に排出します。そこで注目されているのが「再生可能エネルギー」です。この記事では、再生可能エネルギーの意味から具体例、私たちにできることまでをわかりやすく解説します。
再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーとは違い、太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーです。
一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇せず繰り返し利用できるエネルギーという特徴があります。
日本の法律では、2009年に制定された「エネルギー供給構造高度化法」において「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるもの」と定義されています。
再生可能エネルギーの3つの特徴
再生可能エネルギーには、化石燃料にはない大きな特徴があります。まず、「枯渇しない」ことです。太陽や風、地下の熱は地球が存在する限り得られるため、何度でも繰り返し使えます。次に、「どこにでも存在する」という点です。国産資源であるため、海外への依存を減らすことができます。そして何より重要なのが、「CO2を排出しない(増加させない)」ということです。燃やしても温室効果ガスを出さないため、地球温暖化対策に直結します。
代表的な再生可能エネルギーの種類
代表的な再生可能エネルギーは、太陽光・水力・風力・地熱・バイオマスの5種類です。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
太陽光発電は、太陽の光を直接電気に変える方法で、屋根に設置できるなど導入しやすいのが魅力です。水力発電は河川やダムの水流を利用したもので、安定した電力供給が期待できます。風力発電は風の力を活用し、特に海上での導入が広がっています。地熱発電は地下の熱を利用するもので、昼夜を問わず安定的に発電できる特徴があります。バイオマス発電は、木材や食品廃棄物などを燃料として利用する方法です。
なぜ今、再生可能エネルギーが必要なのか
化石燃料は燃やすと二酸化炭素が大量に出るのに対し、再生可能エネルギーでは出ないため、地球温暖化対策になります。また、日本は化石燃料のほぼ全量を海外からの輸入に頼っています。再生可能エネルギーは国産資源であるため、エネルギー自給率の向上にも役立ちます。さらに、太陽光パネルや風車の製造・設置などを通じて、新たな雇用や地域経済の活性化も期待されています。
世界での広がり
世界的にも再生可能エネルギーへのシフトが急速に進んでいます。
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の発表によると2020年から世界で新設された電源の80%以上は再生可能エネルギー由来という結果が出ています。このように、再生可能エネルギーは脱炭素社会の実現に欠かせない重要な資源になっています。
私たちにできること
再生可能エネルギーの普及には、個人の選択も重要な役割を果たします。例えば、電力会社を見直し、再生可能エネルギーに力を入れているエネルギー供給会社を選択することや、自宅に太陽光発電システムを導入することで再生可能エネルギーの普及に繋がります。これらのアクションは、脱炭素社会への第一歩です。
また、再生可能エネルギーの導入に関する企業や自治体の取り組みを支持し、その企業の製品やサービスを選択することも一つの方法です。身近な選択の積み重ねが、社会全体のエネルギー転換を加速させるのです。

