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企業・団体事例

美しい知恵 人へ、地球へ。コーセーのサステナビリティへの取り組みを紹介

日本を代表する化粧品メーカーのひとつである株式会社コーセー(以下、コーセー)では、早くからサステナビリティに関する取り組みを行ってきました。
近年は、サステナビリティ戦略立案を専門で担当する組織を立ち上げるなど、より一層積極的な取り組みを進めています。
今回は、コーセーのサステナブルな取り組みについて詳しく見ていきましょう。

コーセー サステナビリティ プランとは?

コーセーは、1991年に「美しい知恵 人へ、地球へ。」という現在のサステナブルな取り組みへとつながるコーポレートメッセージを発信しました。

コーセーでは、「誰もが自信と活力にあふれ、個性を認め合える社会、そして安心して暮らせる、地球の未来」の実現を願い、2019年にサステナビリティ戦略立案を専門で担う組織を設けました。

 

そして、策定したのがグループ全体で持続可能な社会の実現と事業成長の両立を目指す「コーセー サステナビリティ プラン」です。
このプランでは、コーセー創業者である小林孝三郎氏の座右の銘「正しきことに従う心」を基盤とし、「人へ」「地球へ」の2つの側面から広く貢献する6つの取り組みテーマを設定しています。

サステナブルな取り組みを紹介

コーセーでは、サステナブルな取り組みを様々な角度で行なっています。6つの取り組みテーマに沿ってご紹介していきます。

アダプタブルな商品・サービスの提供

コーセーは、個のアイデンティティに着目した価値づくりを推進。具体的な8つの取り組みテーマを設定し「Adaptability∞(アダプタビリティエイト)」と名づけ、多様なお客さまに対応する商品とサービスを展開しています。肌の色、ジェンダー、社会的・文化的・地理的背景、生活環境、宗教や信条、身体的特徴など、多様なバックグラウンドを持つ人々が自信を持って美しく生きる社会に貢献することをコミットメントとして掲げています。

この取り組みの一環として、「Global(グローバル)」「Gender(ジェンダー)」「Generation(ジェネレーション)」の“3G”というキーワードを提唱し、個々のアイデンティティに焦点を当てた価値創造を推進しています。例えば、「コスメデコルテ ゼン ウェア フルイド」では、グローバル視点で多様な肌の特性を研究し、40色展開のファンデーションを発売することで、一人ひとりの肌色を美しく見せる商品を提供しています。

また、アメリカのメジャーリーグ「ロサンゼルス・エンゼルス」所属の大谷翔平選手とのグローバル広告契約や、スキンケアブランド『雪肌精』のCMにフィギュアスケーターの羽生結弦選手を起用するなど、ジェンダーやジェネレーションの枠を超えた美の提案を行っています。

コーセー提供

コーセー提供

美しく健康的で幸せな生活のサポート

 

「きれいを、もっと自由に」をコンセプトに、コーセーはキッザニアに「ビューティスタジオ」を2022年10月5日に開設しました。キッザニアは、「こどもが主役の街」をテーマに、社会の仕組みを楽しみながら学べる体験型施設です。ビューティスタジオでは、子どもたちが「メイクアップ」、「ヘアスタイリング」、「調香」の3つのアクティビティを通じて、化粧品や美容の楽しさやワクワク感を体験できます。個々が持つ魅力を引き出すことで、多様な「きれい」の在り方に触れられるほか、新しい自分への気づきも期待できる取り組みです。

ジェンダーにとらわれず活躍できる社会への貢献

コーセーでは、中長期ビジョンとして「VISION2026」を推進しています。
VISION2026の達成を目的とした経営基盤戦略のひとつが「ダイバーシティ&インクルージョン経営の実践」です。

VISION2026概念図

VISION2026概念図 / 出典元:https://corp.kose.co.jp/ja/info/mid/

 

コーセーグループで働く人たちの多様性を尊重し、個々が持つ最高のチカラを発揮できる基盤づくりや、互いの個性を認め、高め合える意識の形成を目的としています。
こうした取り組みは、コーセーの商品やサービスを活用する顧客の多様性に寄り添うことに繋がり、コーセー独自の価値を生み続けます。

主力ブランドである『コスメデコルテ』は、内閣府の「女性に対する暴力をなくす運動」に賛同し、独自の取り組みとして「コスメデコルテ パープルリボンプロジェクト」を展開し、女性を取りまく社会の課題を解消する活動に取り組んでいきます。

またコーセーとして、一般社団法人バンクフォースマイルズが推進する「コスメバンクプロジェクト」の理念に賛同し、経済的に困難なひとり親世帯などに毎年化粧品を寄贈。さらに千葉県柏市との協働で、ひとり親世帯の方向けに就労を支援するメイクセミナーも実施するなど、女性のエンパワーメントと社会的包摂に貢献しています。

ビューティを通じた環境課題への貢献

ビューティを通じた 環境課題への貢献

コーセー提供

 

コーセーでは、2009年から同社の代表的なブランドのひとつである『雪肌精』を通じ環境保全活動に取り組む、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトを展開しています。
『雪肌精』を印象付ける青いボトルからイメージされる青い地球を守る取り組みです。売上の一部を自然保護活動に寄附するほか、環境保全に関する啓発活動も行っています。
2011年からは、活動エリアを海外にも広げ、中国・台湾・韓国・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア・アメリカでも各国の特色にあわせた取り組みをを実施しています。

さらに同社は、南アルプス市に次なる新たな生産拠点の建設を予定、地域発展と自然保護に取り組んでいます。2019年には山梨県、南アルプス市と共に立地協定と森林整備協定を締結しました。最近ではグループ会社のコーセーコスメポートが「ユネスコエコパーク×PEACEFUL GREEN PROJECT」パートナー協定を締結。この協定は、ユネスコエコパークの理念に基づき、南アルプス市と連携・協力しながら、SDGsへの貢献とあわせ、地域の発展・振興、そして美しい自然環境の保全を推進していくことを目的としています。

事業地域の環境保全

『フローラノーティス ジルスチュアート』ブランドでは、2022年にはイロコスモリンガ協会に加盟し、フィリピンのイロコス地方でモリンガの植樹活動を開始。同年には既に657本の植樹を達成しました。企業コーセーとしてだけではなく、ブランドとしても持続可能な社会に貢献していきます。

事業活動全体での環境負荷低減

食品や化粧品、医薬品など、世界中で様々な用途に使われている素材のひとつに、アブラヤシから取れるパーム油があります。パーム油は、幅広いジャンルで使われるので、私たちの生活になくてはならない存在です。
その一方でアブラヤシのプランテーション開発をするために、熱帯雨林が破壊され、生物多様性の損失といった環境破壊が問題となっています。また、強制労働や児童労働など人権侵害も深刻な課題です。コーセーではパーム油にまつわる課題に関して、継続的に情報収集を行なっています。

コーセーは、2019年にRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟し、2030年までに調達するすべてのパーム由来原料について、サステナブルなものを調達する目標を掲げ、グループ全体で取り組みを進めています。

さらに、サステナブルな商品づくりにも力を入れています。環境負荷低減につながる原材料を選定するだけでなく、使い終えた商品の容器を破棄する際の環境負荷にも配慮しています。
例えば、コーセーの中でも特にサステナビリティに配慮した「雪肌精 クリアウェルネス」シリーズでは、紙製のスタンディングパウチや1個箱にダンボール素材を採用しています。これにより、プラスチック使用量が大幅に削減され、環境負荷の低減に繋がっています。詰め替えがしやすい容器や異材質を分離しやすい容器なども、サステナブルな商品づくりの一環です。

CDPが実施する「気候変動」と「水セキュリティ」の調査で最高評価に選定

コーセーは、イギリスの非政府組織「CDP」の調査で、「気候変動」と「水セキュリティ」対応に関する調査において、環境先進的な取り組みと透明性が認められ、最高評価である「Aリスト企業」にダブルで選定されました。

また、3年連続で最高評価である「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に選ばれています。
CDPのサプライヤーエンゲージメントでは、気候変動に関するサプライヤーへの働きかけが評価されました。

コーセーグループは、環境・気候変動・水資源の課題への対応は「事業成長」と「持続可能な社会の実現」の両立を図るために、欠かすことのできない重要な経営課題のひとつとして捉え、今後もグループ全体での取り組みを推進していきます。

KOSÉ Beauty Partnership

コーセーの創業者である小林孝三郎は「製・販・需の共存共栄」を重視していました。
つまり、メーカーやサプライヤー、販売店、顧客のそれぞれが幸せになることを願ったもので、品質へのこだわりや理想的な物流を創造することを表しています。
これは、現在のコーセーにもしっかりと受け継がれている信念です。
三者のみならず、投資家や同業他社、行政、環境、地域社会など、コーセーを取り巻くパートナー全体との関係性として、「KOSÉ Beauty Partnership」を構築しています。

コーセーの新しいワークスタイル

多様性が重視され、テクノロジーが進化している昨今、企業も時代の変化に対して柔軟な対応をすることが求められます。
こうした中で、オリジナリティあふれる価値を生み出し、世界で存在感を発揮するためには、従業員全員が持つ優れた知恵と感性が欠かせません。
コーセーでは、従業員も重要なステークホルダーの一員であるとし、様々な背景を持つ社員が個々のスキルを存分に発揮できるような環境づくりに取り組んでいます。
近年、世界中を混乱させた新型コロナウイルス感染症の拡大も、ただ悲観するのではなく、時代の変化スピードが速まった変革のチャンスとして捉えています。

 

個々の価値観を大切にするのみならず、時間やライフスタイル、距離などにとらわれない働き方の提供をするほか、シームレスなコミュニケーションを実現するためのプラットフォームづくりを行いました。
また、「Meet Inspiration」と銘打って、従来とは異なる自由な発想を生み出すための、「セレンディピティ(偶発的)な出会い」に向けた仕掛けも積極的に手がけています。
これらは、ニューノーマルに向けたコーセーの新しいワークスタイルです。

今回はコーセーのサステナビリティに対する取り組みについてご紹介しました。

コーセー本社 / コーセー提供

コーセー本社 / コーセー提供

コーセー本社 KoCoLabo / コーセー提供

 

▼ 株式会社コーセーのホームページはこちら
https://corp.kose.co.jp/ja/
▼ 株式会社コーセーのサステナビリティに関する情報はこちら
https://corp.kose.co.jp/ja/sustainability/

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