毎月500台から1000台。TMTユニバーサル株式会社に入荷する複合機の台数です。ところが、倉庫の面積と維持費の都合で、使い手が見つからないまま廃棄せざるを得ない機械も出てきます。
オフィスを構えるとき、コピー機は購入するか、リースで契約するかの二択になりがちです。本体は高額で、一般的なリースは5年や6年の長期契約になるため、事業が軌道に乗る前の起業直後には重い負担になります。その一方で、まだ使える複合機が廃棄されている現実もあります。
この二つをつなぐ試みが、TMTユニバーサルの「コピーキ革命」です。廃棄されるはずだった業務用複合機を、起業家や経営者に本体無料のレンタルで届けます。この記事では、その仕組みと導入前に確かめたい点を整理します。
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TMTユニバーサル「コピーキ革命」公式ページ
複合機の導入で重くなりがちな契約とコスト
見落としやすいのは、本体の費用そのものよりも、契約の長さと、使うたびにかかる保守の料金です。
リースの長期契約は途中で見直しにくい
TMTユニバーサルは、一般的なリースは5年や6年の契約になり、途中解約ができないと説明しています。事業の方向が変わりやすい創業期に、使う機械を長く固定することはリスクになります。
保守は印刷した枚数に応じて払う
複合機の保守契約には、モノクロとカラーそれぞれに1枚あたりの単価(カウンター料金)があります。印刷が増えるほど毎月の支払いが増えるため、本体が安くても、保守の単価と最低料金を比べずに契約すると、総額は見通せません。
廃棄予定の複合機を再び使うという発想
月500台から1000台の入荷と、使われないまま廃棄される機械
入荷した機械のすべてを保管して次の使い手を待つことはできないため、同社は、廃棄物の削減と起業家(経営者)支援を目的に、数に限りはあるものの、業務用複合機を本体無料で提供しています。「どうして本体が無料でレンタルできるのか」という疑問への答えが、この廃棄の事情です。

廃棄予定の機械を提供する理由の説明(出典:TMTユニバーサル公式サイト)
廃棄を避けることを循環型社会の優先順位で見る
循環型社会形成推進基本法は、廃棄物等の処理の優先順位を、発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分の順に定めています。まだ使える複合機を別の事業者が使うことは、このうち「再使用」にあたります。
同法は、事業者と国民に「排出者責任」を求めています。使い終えた機械をどう手放すかは、持ち主の責任でもあります。コピーキ革命は、廃棄の代わりに次の使い手へ渡す道をつくる取り組みと位置づけられます。
紙の使用量にも目を向けたいところです。代表的な機種の機能には両面印刷が含まれます。両面印刷を標準の設定にすれば、印刷に使う紙を減らせます。
コピーキ革命の4つの特徴
| 特徴 | 内容 | 導入前に確かめたい点 |
|---|---|---|
| 本体料金 | 業務用複合機を本体無料でレンタル | 数に限りがある。保守料金や配送設置費は別にかかる |
| 契約期間 | 最低契約期間は導入日から1年 | 1年未満の解約は違約金が発生する |
| 納品機器 | 最新モデルから古くても3年落ちの中古品 | 機種は利用者が選べない |
| 保守料金 | 1枚あたりのカウンター料金 | 最低基本料金があり、用紙は利用者が用意する |
本体料金が無料で、数に限りがある
通常は購入やリースが前提の業務用複合機を、本体料金なしでレンタルできます。ただし提供できる数には限りがあります。
無料なのは本体の料金です。毎月の保守料金、最低基本料金、配送設置費は別にかかり、用紙も利用者が用意します。
契約期間は最低1年
最低契約期間は、導入日から1年(12か月)です。リースのような5年や6年の長期契約ではなく、同社はレンタル契約のため契約リスクがないとしています。
ただし、1年未満で解約すると、残りの期間に応じた違約金が発生します。最初の1年は固定の期間と考えておくと安心です。
納品機器は最新モデルの中古品
納品されるのは、現行の最新モデルから、古くても3年落ちの年式の複合機です。無線とMacOSにも対応でき、すでに複合機を使っている場合は、既存機のスペックに合わせるか、それ以上の機械を提案します。

納品機器の説明(出典:TMTユニバーサル公式サイト)
代表的な機種は、MX-2517FN、MX-2650FN、MX-C302Wの3つです。MX-2517FNとMX-2650FNはA3対応、MX-C302WはA4対応です。主な機能は、カラーコピー、カラープリント、カラースキャナ、FAX、両面印刷です。ただし、これは一例です。

代表的なレンタル機器の紹介(出典:TMTユニバーサル公式サイト)
保守はカウンター料金制
保守の料金は、モノクロとカラーの1枚あたりの単価で決まります。すでに複合機を使っている場合は、今の契約単価より安い単価を提案し、新規で設置する場合は、エリア内であれば一律の単価で案内しています。
月の合計が最低基本料金に満たないときは、基本料が請求されます。
保守に含まれるのは、不具合時の訪問修理費、部品交換費、トナー代です。用紙だけは別です。事務所を移転して保守エリアが変わった場合は、移転先の保守料金に変わります。
導入前に確かめたい条件と流れ
機種は選べない
利用者が機械を選ぶことはできません。現在の利用状況に合う機種、または今の複合機より年式が新しく、スペックを下げない機種を、同社が選びます。
特定のメーカーや機能が必須なら、申し込みの前に希望を伝えて確かめてください。
納品までの期間と初期費用の範囲
正式な注文から納品までは、1週間から10日ほどです。遠方では2週間ほどかかる場合があります。
初期費用の搬入設置費には、パソコンの設定費と、将来解約するときの機械撤去費まで含まれます。階段作業や既存機の引き取りは、別途見積もりです。配送設置費はA・B・Cのエリア区分で異なります。配送プランはA4機のみで、開梱、設置、設定は利用者の作業です。
今の機械を引き取ってもらう場合は、納品時に限り有料で対応します。リース物件のときは、事前にリース会社から、引き取り作業を行う承諾を得る必要があります。
エリアとアフターサポート
料金の区分は設置エリアで分かれます。Aエリアは東京都の離島を除く全域と神奈川、埼玉、千葉、群馬の一部の市町村、Bエリアは大阪市、神戸市、仙台市、福岡市など(一部地域を除く)で、それ以外はCエリアです。沖縄と一部の諸島は保守の対象外です。
アフターサポートは、シャープ、富士ゼロックス、京セラのメーカー保守認定を持つ、自社のサービスマンが行います。受付は平日と土曜の9時から17時30分で、日曜、祝日、年末年始は休業です。
設置から年数がたって故障が増え、修理の訪問でも改善しないときは、無料で機械を入れ替えます。ただし、Macに変えたいといった利用者の都合による入れ替えは、搬入費がかかります。

よくある質問の回答(出典:TMTユニバーサル公式サイト)
コピーキ革命が向いている場面と注意点
向いている3つの場面
TMTユニバーサルが想定する場面は、次の3つです。
- 起業直後で予算が足りないとき。創業資金を抑えられる
- 増員で利用頻度が増え、速度などのスペックが足りなくなったとき。2台目を置ける
- 再リース中や、5年以上たった古い複合機を使っているとき。年式と機能を新しくできる
向かない可能性がある場面
メーカーや機種を指定したいとき、1年未満で使うのをやめる見込みがあるとき、印刷量がとても多く、保守の単価が総額を左右するときは、条件を見積もりで細かく比べる必要があります。
TMTユニバーサルはどんな会社か
TMTユニバーサル株式会社(東京都中央区銀座)は、食品業界を軸に、現場と経営を支える会社です。HACCPと衛生管理、労働安全衛生、CSR監査、ISO認証取得のコンサルティングに加え、PECB認定ISO公式研修プログラムとWEBマーケティングを手がけています。コピーキ革命は、これらとは別の事業にあたります。
同社はSDGsへの取り組みとして、監査やコンサルティングを通じた強制労働や児童労働の撲滅、労働安全や環境保全など、企業の社会的責任を果たす支援を掲げています。
同社の自己学習型のISO研修を取り上げた記事もあります。
まとめ
コピーキ革命は、廃棄される予定だった業務用複合機を、本体無料のレンタルで再び使えるようにする仕組みです。最低契約は1年で、保守は枚数に応じたカウンター料金、機種は同社が選びます。
まず今の印刷量と必要な機能を書き出し、見積もりで保守の単価と最低料金を確かめるところから始めてみてください。
- 廃棄予定だった業務用複合機を再び使い、廃棄を減らすレンタル
- 無料なのは本体料金で、保守料金や配送設置費は別にかかる
- 最低契約期間は1年で、1年未満の解約は違約金が発生する
- 機種は選べず、年式は最新モデルから3年落ちまでの中古品
- 総額は、保守の単価と最低基本料金まで含めて見積もりで比べる
参考文献
- TMTユニバーサル株式会社「コピーキ革命」(2026年10月26日確認)
- TMTユニバーサル株式会社「SDGsへの取組み」(2026年10月26日確認)
- 環境省「循環型社会形成推進基本法の概要」(2026年10月26日確認)


