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LIFESTYLE

エシカルライフの始め方|今日から試せる7つの具体的な行動

Photo by Ice Tea on Unsplash

「エシカルな暮らしをしたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」——そう感じたことはありませんか。実は私もそうでした。最初に「エシカル消費」という言葉を知ったとき、フェアトレードのコーヒーを買い始めたはいいものの、それ以外の日常は何も変わっていないことに気づいて、少し途方に暮れた記憶があります。

エシカルライフとは、食べ物・衣類・日用品など毎日の選択を通じて、人・社会・地球環境への影響を意識した暮らし方のことです。「倫理的(ethical)」を語源とする言葉で、消費者庁が「倫理的消費(エシカル消費)」として普及啓発を進めています。難しそうに聞こえますが、入口はとても身近なところにあります。この記事では、私が実際にやってみて「これなら続く」と感じた行動を中心に、具体的な始め方を整理しました。

そもそも「エシカル」って何を意識すればいい?

エシカル(ethical)は「倫理的な」という意味ですが、暮らしの文脈では大きく3つの軸で考えると整理しやすくなります。

人への配慮|作った人の労働環境を想像する

私たちが手にする食品や衣類の多くは、開発途上国の生産者が担っています。フェアトレード認証は、そこで働く人たちが適正な賃金と安全な労働環境のもとで作った商品を示すしくみです。スーパーやカフェでフェアトレードのコーヒーやチョコレートを選ぶことは、生産者の生活を底上げする直接的な手段のひとつです。「作った人の顔を想像しながら買う」という習慣は、最初はぎこちなくても、続けていると自然と身についてきます。

地球への配慮|環境負荷を減らす選択

プラスチックを減らす、食品ロスをなくす、CO2排出量の少ない移動手段を選ぶ——こうした行動は、気候変動の緩和に繋がります。環境省の「COOL CHOICE」など国内の普及施策でも、日常の選択が温室効果ガス削減に直結することが示されています。特に食品ロスは、日本全体で年間約472万トン(農林水産省・消費者庁・環境省「令和4年度食品ロス量」推計値)にのぼるとされ、家庭での関わりが占める割合も大きい課題です。

社会への配慮|地域・コミュニティを支える

地産地消で地域の農家を応援することや、障がいのある方が働く就労支援施設の商品を選ぶことも、エシカルな行動として位置づけられます。消費者庁の「倫理的消費調査研究会」の取りまとめ(2017年)では、エシカル消費の対象として「人・社会・地域・環境」の4つが挙げられており、必ずしも輸入品・フェアトレードだけを指すわけではありません。身近な商店街での買い物もエシカルライフの一部になり得ます。

「何から始めるか」で迷ったときの考え方

エシカルライフを始めようとして最初に躓くのが、「何から手をつければよいかわからない」という感覚です。私も最初は「プラスチックを減らすべき?それともフェアトレード?有機野菜?」と選択肢が多すぎてフリーズしてしまいました。

おすすめは、自分が「毎日必ずやっていること」に一つだけエシカルな選択を上乗せする方法です。毎朝コーヒーを飲む人はフェアトレードコーヒーに切り替える、コンビニをよく使う人はマイバッグを持ち歩く、服をよく買う人はまず不要な服を手放す前に「本当に必要か」と一度立ち止まる。「全部やろう」と思わなくていいのです。

見落としがちなポイントとして、エシカルな選択は「高い商品を買うこと」だと思われがちですが、実際には「買わないこと」や「長く使うこと」も立派なエシカル行動です。新しいものを買い足すより、今あるものを大切に使い続けることのほうが環境負荷は低い場面も多くあります。

今日から試せる7つの具体的な行動

ここからは、私自身が「難しくなかった」と感じた順番に並べています。いきなり全部やろうとせず、気になるものを1つだけ試してみてください。

① 買い物袋をマイバッグにする

2020年7月から国内でレジ袋の有料化が始まり、マイバッグを持参する人は急増しました。一見「もう当たり前のこと」に見えますが、出先でもマイバッグを忘れずに使い続けることは、プラスチック削減の積み重ねとして意味があります。バッグの素材も、コットンやリサイクル素材のものを選ぶとより一貫性が出ます。

② フェアトレード認証の食品を1品取り入れる

スーパーやオンラインショップで「フェアトレード」マークのついたコーヒー・チョコレート・紅茶は比較的入手しやすくなっています。フェアトレードの国際認証を運営するフェアトレード・インターナショナルによると、認証製品の売上は世界規模で拡大を続けており、日本でも取り扱い店舗は増加傾向にあるとされます。まず1品、いつも買っているものをフェアトレード版に替えてみることが入口として有効です。

③ 食品ロスを意識した買い物をする

スーパーで賞味期限の近いものを選ぶ「てまえどり」は、農林水産省や消費者庁が呼びかけている取り組みです。冷蔵庫の中身を確認してから買い物に行く、余った食材を優先して使い切るレシピを探す——こうした小さな習慣の積み重ねが、家庭から出る食品ロスを減らします。私が実際に試して効果を感じたのは「冷蔵庫の写真を撮ってから買い物に行く」方法で、同じ食材を二重買いすることが明らかに減りました。

④ 服を買う前に「本当に必要か」と問い直す

ファッション産業は環境負荷が高い産業の一つとされており、国連環境計画(UNEP)は繊維・アパレル業界が世界の温室効果ガス排出量の約8〜10%を占めると報告しています。エシカルファッションの第一歩は「新しいものを買う前に、今持っているものを着倒す」という発想の転換です。どうしても新しい服が必要なときは、認証オーガニックコットン(GOTS認証等)やリサイクル素材を使ったブランドを探す選択肢も広がっています。

⑤ 「認証マーク」を探しながら買い物をする

エシカルな商品選びを助けてくれるのが各種認証マークです。代表的なものとして、フェアトレード認証・有機JAS・MSC認証(水産物)・FSC認証(木材・紙製品)などがあります。最初から全部を把握しようとするより、「今日は食品コーナーで認証マークを探してみる」という感覚で一つずつ知っていくほうが長続きします。愛知県の「エシカル×あいち」など自治体のウェブサイトでも、具体例と対応するSDGsゴールが丁寧にまとめられています。

⑥ 地産地消・旬の食材を意識する

地元で採れた旬の食材を選ぶことは、輸送に伴うCO2排出(フードマイレージ)を減らし、地域農業を支えるという二重の効果があります。農産物直売所や地元スーパーの地場産コーナーを覗いてみるだけで始められます。「旬のものは安くておいしい」という実利もあって、続けやすいのが特徴です。

⑦ 不要なものを「捨てる前」に考える

まだ使えるものをゴミにせず、リユースショップへの持ち込みやフリマアプリへの出品、地域のシェアリングサービスを使うことも、エシカルライフの重要な一側面です。ものを大切に循環させる意識は、過剰な生産・消費のサイクルを緩やかに変えていく力を持っています。

続けられない理由と、その向き合い方

エシカルな選択を試みて、途中で「面倒だな」「高いな」「効果があるのかわからない」と感じて止まってしまうことはよくあります。私自身、有機食品を買い続けようとして家計の圧迫を感じ、一時期「やっぱり無理だ」と投げ出しかけたことがありました。

そこで気づいたのが「全部エシカルにしようとしない」という割り切りです。コーヒーだけはフェアトレードにする、洗剤は詰め替え用を使い続ける——特定の領域だけを変えて、他は今まで通りで構わないと思えるようになってから、無理なく続けられるようになりました。エシカルは「完璧にやること」ではなく、「少しずつ意識を持つこと」だと感じています。

また、SNSで発信されている「完璧なエシカルライフ」の画像と自分の日常を比較してしまうことも、挫折につながりやすいパターンです。他の人のやり方は参考程度にとどめて、自分のペースで選択を重ねていくことが長続きのコツだと思います。

読者が寄せる「始めたきっかけ」に見るパターン

エシカルライフへの入口として、よく見られるパターンをいくつか整理しておきます。一つのきっかけから、自然と他の行動へ広がっていくことが多いようです。

まず多いのが「子どもが生まれたこと」をきっかけに食材の原産地や添加物を気にし始め、そこからフェアトレードや環境問題への関心が広がるパターンです。次に、「職場や学校でSDGsを学んだこと」を機に、日常生活との接点を探し始めるケースも多く見られます。そして「好きなブランドがサステナビリティに力を入れていると知った」という、消費の延長から入るパターンも少なくありません。

きっかけはどこからでも構いません。大切なのは、その入口から一歩先の行動につなげることです。

今日試せる1アクション

記事を読んだ今日、まず一つだけ試してみてほしいことがあります。それは「次に買い物に行くとき、商品の裏側にある認証マークや産地をひとつだけ確認する」ことです。購入するかどうかはその後で決めてもいい。ただ「この商品はどこで誰が作ったのか」と意識を向けること自体が、エシカルライフの始まりです。

エシカルな選択は、一度の大きな決断よりも、小さな確認の積み重ねで育っていきます。

まとめ|エシカルライフは「小さな問いかけ」から

エシカルライフの本質は、完璧な消費者になることではありません。毎日の選択のなかで「これを選ぶことで、誰かや地球にどんな影響があるだろう?」と問いかける習慣を少しずつ育てていくことです。

  • エシカルライフは「人・地球・社会」への3つの配慮を日常の選択に取り込む暮らし方
  • 「全部やろう」とせず、毎日の習慣に1つだけ上乗せするのが続けるコツ
  • 認証マーク・フェアトレード・食品ロス削減・地産地消など入口は身近なところにある
  • 「買わない・長く使う」もエシカルな選択のひとつ。高額商品の購入だけを指すわけではない
  • まず今日の買い物で、商品の認証マークか産地をひとつだけ確認してみる

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