汚れたり複数素材が混ざったりして再資源化が難しいとされてきた廃プラスチック。その多くは焼却や埋め立て処分されてきました。建材メーカーのLIXILは、そうした廃プラと廃木材を融合させる独自技術で循環型素材「レビア」を開発し、2026年3月2日に新製品「レビアパネル」の発売を発表しました。あわせて、2025年大阪・関西万博の会場で実際に使われたレビア製品の一部を、パートナーシップ協定を結ぶ三重県津市へ提供し、リユース材として活用することを決めています。
汚れ廃プラを「ほぼ全て」原材料に|世界発の技術
LIXILが2026年3月2日に公表した内容によると、レビアは従来再資源化が困難とされてきたほぼすべての種類の廃プラスチックと、廃木材を融合した循環型素材です。複数の素材が混ざった複合プラスチックは選別が難しく、焼却や埋め立て処分されがちでしたが、LIXILは多種多様なプラスチックを選別せず、異なる素材を一括して細かく粉砕・押出成形する技術を確立。複合プラスチックなど再資源化が難しいとされてきた廃プラスチックを、原材料として有効利用できるようにしたとしています。
レビアの第一弾製品である舗装材「レビアペイブ」は2023年1月から販売が開始され、商業施設やオフィス、教育施設などで採用が広がっています。2025年大阪・関西万博では、小山薫堂氏プロデュースのパビリオン「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」に、取り外し・再利用を前提とした特別仕様のレビアペイブが提供されました。
万博資材を津市へ|地産地消型の資源循環
LIXILは会期終了後、万博サーキュラーマーケット「ミャク市!」を通じて会場で使用したレビア製品を自ら購入。資源を無駄にしないサーキュラーエコノミーの体現として、連携協定先である三重県津市へその一部を提供することを2026年3月2日に発表しました。
LIXILと津市は、2025年3月28日に「カーボンニュートラルの実現に向けたプラスチック資源循環の推進に関するパートナーシップ協定」を締結しています。津市市内の家庭から排出された容器包装プラスチックごみの一部をLIXILが提供を受け、市内の久居工場で循環型素材レビアとして製品化。廃プラスチックの地産地消型資源循環システムの構築を推進することを目的としています。津市によれば、従来再資源化が困難とされていたアルミ貼りや汚れの付いた容器包装プラスチックも原料として使用でき、従来は焼却処理していたこうしたプラスチックを協定に基づき再資源化することで、プラスチック資源循環の推進を図るとしています。
新製品「レビアパネル」|2026年4月から全国発売
2026年4月1日から全国で発売される新製品「レビアパネル」は、万博のパビリオンに提供した特別仕様のレビアペイブを市販向けに製品化した景観商材です。専用ジョイントで連結するだけで施工でき、床を傷めずに設置・撤去が可能。部分的な清掃や交換も行いやすく、2つのデザインパターンと貼り方・色の組み合わせにより、敷設デザインを自由に組み合わせられる仕様とされています。
私たちにできること
廃プラスチックの資源循環は、自治体の分別収集や企業の技術開発だけでなく、私たちの「出し方」にも左右されます。汚れを落としてから出す、異なる素材をできるだけ分けるといった日々の心がけが、再資源化の可能性を広げます。まずはお住まいの地域のプラスチック分別ルールを確認し、ルールに沿った排出を心がけることから始めてみませんか。
参照元:https://newsroom.lixil.com/ja/2026030201
