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グリーンコンシューマーとは?エシカル消費との違いと今日から使える5つの選び方

Photo by Maria Karelskaya on Unsplash

グリーンコンシューマーとは、商品やサービスを選ぶときに、原材料の調達から製造・使用・廃棄までの環境負荷をできるだけ小さくする選択をする消費者のことを指す言葉です。フェアトレード商品を日常的に選んで暮らしている筆者の実感として、この言葉を知っていても「実際の買い物でどう判断すればいいか」までは結びつきにくいという声をよく耳にします。この記事では、グリーンコンシューマーの基本の考え方を押さえたうえで、エシカル消費との違い、日本での広がり、そして今日から使える具体的な選び方まで整理していきます。

グリーンコンシューマーとは何か|言葉の起源と広がった背景

グリーンコンシューマーという言葉は、1980年代末にイギリスで広がった消費者運動をきっかけに世界的に知られるようになったとされています。日本では1990年代以降、市民団体や自治体の環境教育の教材の中でこの考え方が紹介され、買い物という日常の行動を通じて環境負荷を減らせる、という視点が少しずつ広がってきました。ポイントは、特別な商品だけを選ぶことではなく、普段の買い物の判断基準に環境の視点を1つ加えるという考え方だという点です。

ここで注意したいのは、グリーンコンシューマーという言葉が指す範囲は環境面が中心であり、労働や人権といった社会面までは必ずしも含まないという点です。次の章で、混同されやすいエシカル消費との違いを整理します。

グリーンコンシューマーとエシカルコンシューマーの違い|混同されやすい2つの視点

グリーンコンシューマーが主に注目するのは、資源の使用量や廃棄物の量、化学物質の影響、生態系への負荷といった環境面の指標です。一方でエシカル消費という言葉が指す範囲はさらに広く、生産者への公正な対価や労働環境、地域経済への貢献、動物福祉なども含みます。フェアトレード商品を選ぶときにこの違いを意識すると、同じ商品棚の前でも見ているポイントが変わってきます。生産者への対価が適正かどうかを重視するならエシカル消費の視点、輸送や梱包にともなう資源消費を重視するならグリーンコンシューマーの視点、という具合です。

実際に売り場で商品を手に取ってみると、この2つの視点が重なり合っている商品も少なくありません。エシカル消費全般の考え方や具体的な商品の選び方については、こちらの記事でもあわせて紹介しています。

店頭で見かける環境ラベルの例

店頭でよく見かける環境ラベルには、エコマークやFSC認証、MSC認証、国際フェアトレード認証などがあります。これらは審査団体ごとに評価基準が異なり、環境面を中心に見るものと、労働や取引の公正さまで含めて見るものが混在しています。ラベルが貼ってあるからといって、その商品のすべての工程が完璧に配慮されていると保証されているわけではない、という点は買い物のたびに頭の片隅に置いておきたいところです。

日本におけるグリーンコンシューマーの広がり|制度と企業の取り組み

日本では、グリーンコンシューマーという考え方が個人の心がけにとどまらず、制度としても後押しされてきた経緯があります。国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律、いわゆるグリーン購入法は2000年に成立し、2001年4月に施行されたとされています。この法律により、国の機関は環境負荷の少ない物品やサービスを優先的に調達することが求められるようになりました。地方自治体の中にも、独自のグリーン購入方針を定めて庁内の物品調達に反映させている例が見られます。

企業側の対応にも広がりが見られます。大手の小売や衣料品メーカーの中には、認証を受けた原料を使用したプライベートブランド商品を展開したり、店頭で衣料品や容器の回収を行い再資源化につなげたりする取り組みを公式サイトで公表している企業があります。複数企業のこうした動きを見比べると、環境ラベルの有無だけでなく、回収やリサイクルの仕組みまで含めて商品を選ぶという視点が広がっていることがわかります。

今日から使えるグリーンコンシューマーの5つの選び方

グリーンコンシューマーの考え方を、毎日の買い物にそのまま当てはめようとすると難しく感じるかもしれません。そこで、著者自身がフェアトレード商品や日用品を選ぶ際に実際に使っている判断基準を、5つの視点に整理してみます。

  1. 本当に必要かどうかを一度立ち止まって考える
  2. 修理や部品交換がしやすく長く使える製品を選ぶ
  3. パッケージや店頭表示の環境ラベルを確認する
  4. 使用時のエネルギーや水の消費量が少ない製品を選ぶ
  5. 使い終わったあとの廃棄やリサイクルの方法まで考えて選ぶ

この5つすべてを毎回完璧に満たす必要はありません。そのときどきで優先順位をつけながら1つでも意識してみるだけで、買い物のときの視点は少しずつ変わっていきます。地域や店によっては、はかり売りや量り売り、リユース容器の持ち込みに対応している店舗もあり、選択肢は年々広がっている印象があります。

まずは次の買い物のときに、手に取った商品のパッケージに環境ラベルが貼られているかどうかを1つだけ確認してみてください。それだけでも、グリーンコンシューマーとしての最初の一歩になります。

この記事はMIRASUS編集チームが公的資料・企業公式情報をもとに作成しています。(執筆メンバー: https://mirasus.jp/members/ )

参考文献

  • 環境省「グリーン購入法」関連情報(https://www.env.go.jp/)
  • 消費者庁「エシカル消費」特設サイト(https://www.ethical.caa.go.jp/)
  • グリーン購入ネットワーク(GPN)公式サイト(https://www.gpn.jp/)

まとめ

グリーンコンシューマーとは、環境負荷の小さい選択をする消費者を指す言葉であり、エシカル消費とは重なりつつも視点が異なる考え方です。日本ではグリーン購入法をはじめとする制度や、企業の自主的な取り組みを通じて、この考え方が少しずつ暮らしに根づいてきました。

  • グリーンコンシューマーは環境負荷を基準に選ぶ消費者、エシカル消費は人権や公正な取引まで含む広い概念
  • グリーン購入法は2000年成立・2001年4月施行とされ、国の調達にも環境配慮が求められている
  • 次の買い物でパッケージの環境ラベルを1つ確認することから始められる

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