株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド
~温泉熱から作られるグリーンエネルギーでCO₂排出量を63%削減へ!!~
株式会社西武リアルティソリューションズ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:齊藤 朝秀)が所有し、株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:小山 正彦)が運営する『箱根湯の花プリンスホテル』(所在地:神奈川県足柄下郡箱根町)では、この度、温泉熱を利用したバイナリー発電設備(※)を新たに導入し、6月1日(木)より稼働を開始いたします。バイナリー発電は国内でも数少ない発電方法であり、神奈川県内では初、また、西武グループでも初めての導入となります。
箱根湯の花プリンスホテルでは、現在、温泉熱を活用したグリーンエネルギーにより冷房暖房および給湯を使用しておりますが、今般新たなバイナリー発電設備を導入することで、温泉熱をこれまで以上に生かせるようになり、同ホテルで使用する電力の約20%を賄うことができるようになります。これらの取り組みにより同ホテルの年間のCO₂削減量が約187t-CO₂(森林面積約21.3ha分に相当)、CO₂排出量も63%削減することが可能となります。
西武グループでは、グループ理念として定めた「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを「サステナビリティアクション」として、グループ全体で積極的に推進しております。そうした中で、同ホテルの温泉蒸気を利用したバイナリー発電設備を導入することで、購入する電力量を抑制しCO₂排出量の削減およびカーボンニュートラルに向けた取り組みに寄与してまいります。
(※)バイナリー発電とは
加熱源により、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式です。加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから、バイナリーサイクル(Binary-Cycle)発電と呼ばれており、地熱発電などで利用されています。
バイナリー発電の仕組み
■箱根湯の花プリンスホテルについて
・施設概要
箱根で最も天空に近い宿泊施設。標高935m、駒ヶ岳(標高1,356m)の麓に位置する自然豊かなホテルです。建物の前には、山岳にありながらも非常にフラットな箱根湯の花ゴルフ場が広がり、開放感溢れるロケーションです。最上階(4階)の客室からは、遠く相模湾や三浦半島・房総半島、さらには都心部の夜景までも見渡すことができます。また、相模湾から昇る朝日をご覧いただけます。全ての客室がゴルフ場に面しておりますので、お部屋のドアを開けると眩しい程の光が降り注ぎます。大浴場(露天風呂)は、箱根では希少な乳白色温泉である湯ノ花沢温泉をお楽しみいただけます。春は草花や鳥の囀りを、夏には山々を抜ける爽やかな風を、秋には駒ヶ岳の燃えるような紅葉を、冬には幻想的な雪見風呂を。四季折々の表情を楽しめるのが箱根湯の花プリンスホテルです。
所 在 地:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯93
最 寄 駅:箱根登山鉄道 『小涌谷駅』タクシーにて約12分
客 室 数:59室
https://www.princehotels.co.jp/yunohana/
・箱根湯の花プリンスホテルのSDGs
「何十年先も今と変わらない美しい自然・きれいな環境を守りたい。」持続可能な社会の実現に向けて箱根湯の花プリンスホテルは様々な取り組みを考えています。最大の特徴は、自家源泉の蒸気を施設の暖房・冷房等のエネルギーとして活用することによりCO₂排出量の削減を実現していることです。また、沢水を温泉の造成や厨房冷蔵庫の冷却に使用するなど自然資源を有効活用しています。「食」の取り組みでは食材をおいしく食べきることをテーマとして食品廃棄の削減に努めています。出汁をとった昆布は丁寧に手間ひまかけて、甘辛煮昆布として使用しています。また大根・人参・独活などの皮は醬油・酒・七味などで煮て、きんぴらとして使用するなど食材を食べきれる調理法を創作しています。
また、箱根西麓牛、丹那牛乳、箱根西麓三島野菜など近隣地域の食材を使用した季節替わりの献立を提供しております。地域貢献活動・持続可能な地域づくりとして箱根湯の花ゴルフ場では近隣地域の親子をご招待した「親子で芝生エンジョイday」を2021年・2022年の8月に実施しています。広大な天然芝の上で思い切り遊べる本企画は、環境への負荷が少なく循環を基調とし、環境の特性に配慮しながら、自然と人間が共生した地域を目指しています。