「 戦争が続く今、日本でイスラエルとパレスチナの若者に対話の機会を提供したい。」そんな想いで、日本・イスラエル・パレスチナの若者間の交流と対話の機会づくりを目的に、2003年に設立された学生団体があります。その名は「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議(JIPSC)」です。8月に開催される本会議に向けて、クラウドファンディングを実施していますのでご紹介します。
戦争が続く今、日本でイスラエルとパレスチナの若者に対話の機会を提供したい。
▼日本・イスラエル・パレスチナ学生会議(JIPSC)とは?
はじめまして、私たちは今年で第20回目の開催を迎える「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議(JIPSC)」と申します!
本会議は、日本・イスラエル・パレスチナの若者間の交流と対話の機会づくりを目的に、2003年に設立された学生団体です。イスラエル・パレスチナ地域では、長引く紛争や分離壁の建設、行動制限などによりイスラエル人・パレスチナ人の間で交流を持つ機会が非常に少ない状況にあります。私たちはこの交流機会の少なさゆえ相互の偏見が生まれ、紛争解決が困難となっていると考えました。そこでJIPSCはイスラエル人とパレスチナ人の学生を日本に招待することで、現地では難しい対話の機会を提供するという活動を20年以上続けています。
昨年10月から半年以上続く戦争の影響で、イスラエルとパレスチナの間の溝はこれまでにないほど広がっています。そんな情勢の中、そしてそんな情勢だからこそ、私たちは会議を「今」開催することに意義を見出しました。
8月に開催される本会議では、福岡と東京で2週間、寝食を共にしながら、紛争に対する考えや自身の体験を語り合い、若い世代の意見交換の場を提供する予定です。また、福岡滞在中には長崎平和記念資料館への訪問や被ばく者講演などの平和学習も行うことで、参加者に80年前に原爆を体験した日本で行われる会議だからこそ得られる経験をしてもらいます。
▼イスラエルとパレスチナの現状
2023年10月7日のパレスチナ武装勢力による奇襲攻撃で始まった戦争が半年以上続く中、既に3万人以上の命が失われ、ガザでの人道危機は悪化し、100人ほどが今もなお人質としてガザに取り残されています。
1948年のイスラエル建国・パレスチナ人にとっての「ナクバ(災厄)」以来最悪と言われる惨事が今も続く中、もともと大きかったイスラエルとパレスチナの人々の間の溝はますます深まるばかりで、人々の互いへの憎しみも日に日に強さを増しています。そんな状況下だからこそ、イスラエルとパレスチナの間の民間レベルでの対話の再開を支援することがイスラエル・パレスチナ地域の未来の平和への一歩になるのではないかと考え、今年度も会議を開催することを決定しました。
▼今年の参加予定者の声
今年の参加予定者からは、以下のような意気込みが届いています。
「会議では、イスラエル人参加者との人間同士としての対話を通して将来の紛争解決のための橋渡しをしたい」(パレスチナ人参加者)
「現在も続くガザでの戦争は、恐怖や流血はさらなる苦しみを生むことしかしないということが明確になった。この会議を通して、この暗闇の中からでも平和への声を前に進めていきたい」(イスラエル人参加者)
▼第20回合同学生会議
日時:2024年8月17日(土)~8月31日(土)
開催地:福岡、東京
参加者(予定):ユダヤ系イスラエル人4人、パレスチナ人4人(東エルサレム出身2人、西岸地区2人)、日本人10人
スケジュール(予定):
8月17日~26日:参加者到着、福岡滞在。太刀洗平和記念館や長崎平和記念資料館訪問、被ばく者講演などの平和学習、ディスカッション
8月27日~31日:東京へ移動、観光・文化体験、フェアウェル
▼寄付金の使い道
クラファンを通していただいた寄付金は、イスラエル人・パレスチナ人参加者の航空券費の一部(1人約20万円)に充てさせていただきます。
目標金額:95万円
目標金額の使途および実施内容:航空券代(80万円)+ReadyFor手数料(15万円)(その他会議に必要な費用は各財団等の支援によって賄われます)
※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合、参加者の数を減らして開催いたします。
1万円コース、3万円コース、5万円コース、そして10万円コースをお選びいただいた方には、イスラエルとパレスチナで15年以上にわたって草の根で平和活動を行うNGO、Combatants for Peaceの活動家らを招待してイスラエル・パレスチナの過去・現在・未来について話を行うウェビナーの無料チケットをお送りいたします。
※Combatants for Peace: パレスチナ側の元戦闘員や受刑者とイスラエル側の元兵士の間で 2006 年に創立され、以来ストーリーテリングや双方の若者を集めて行われる「Freedom School」 、非暴力コミュニケーショングループなどを通して非暴力や反占領・紛争の声を広める活動を行うNGO。本会議にはFreedom School 卒業生計4人が参加予定。
▼過去の参加者の声
例年、会議に参加したことで、イスラエル人参加者はパレスチナ人の友人が、パレスチナ人参加者はイスラエル人の友人がはじめてできたという人もいます。
「安全な屋根の下でイスラエル人と一緒に生活し、密に交流をするのは初めてだっただめ、参加のし甲斐があった」(パレスチナ人参加者)
「会議以前は、パレスチナの困難は抽象的で、どこか遠い存在だった。今、私には大切な友人がいて、彼らの安全を純粋に心配している」(イスラエル人参加者)
▼JIPSCのウェブサイト・SNS
ウェブサイト:こちらから
Instagram:@jipsc
Facebook:こちらから
Twitter:@JIPSC_since2003
▼JIPSCのメディア掲載
2024年1月24日 SPUR「【イスラエル・パレスチナを知る】すべての命が等しく尊重されるために」
2023年12月5日 NHK 首都圏ネットワーク「対話の力を信じたい」
2023年12月4日 毎日新聞「日本での対話もう一度 イスラエル・パレスチナ学生、一部対立 交流団体、関係修復を模索」
2023年12月1日 NHK おはよう日本
2022年8月22日 西日本新聞「イスラエルとパレスチナの学生ら 大刀洗でそうめん流しや折り紙体験」
2022年8月21日 長崎新聞「長崎で“被爆の実相”に触れる 日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議」
※プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情(緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む)によりイベントが開催できなかった場合、いただいた寄付金は次年度会議に使用させていただきます。
本会議・クラウドファンディングについてのご質問は以下のメールアドレスまで。
jipsc.since2003@gmail.com
プロジェクト実行責任者:日本・イスラエル・パレスチナ学生会議
プロジェクト実施完了日:2024年9月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
集まった資金100万円(ReadyFor手数料抜き)は、日本・イスラエル・パレスチナ学生会議(2024年8月開催)に参加するイスラエル人・パレスチナ人参加者の国際航空券費用(全額200万円)の一部に充てる予定です。航空券は5月から6月にかけて購入予定です。また、会議開催後の2024年9月15日にクラファン協力者らに向けての報告会・Webinarを実施とし、プロジェクトを終了する予定です。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差は、複数の助成団体からの資金と、参加者の自己負担(参加費2万円~10万円)によって確保します。