安全な水とトイレを世界中に

世界の水不足の現状と取り組みをご紹介!私たちが今すぐできることも考えよう

世界の水不足はあなたが思う以上に深刻かもしれません。

2021年7月のユニセフの記事を参照すると、現状の取り組みのままでは、約10年後の2030年になっても、世界の何十億もの人々が家庭で安全に管理された飲料水、衛生設備(トイレ)、衛生サービスを利用できないだろうと指摘しています。

参照元:「水と衛生」最新報告書 コロナ禍でも世界の3割が家で手洗いできず 水、トイレ、手洗い設備の普及加速が急務|unicef

それどころか人口増加に伴い、世界の水不足はますます悪化の一途をたどる可能性があります。

本記事では、世界の水不足の現状や課題を紹介するとともに、世界各国の水不足に対する取り組みを紹介します。
さらに水不足を解決するために、”今あなたにできることは何か“といった観点で考察していきます。

世界の水不足の現状と今後のリスクを紹介

世界の水不足の現状と今後のリスクを紹介

世界中で人口増加や環境汚染などを引き金にして、水不足がますます深刻な課題となってきています。

ここでは、水不足の現状を、”飲み水”という観点と、”今後のリスク”という観点の2つの側面から分析します。

世界の飲み水の現状

21世紀以降、世界では適切に管理された飲み水を利用できる人口が増加し、これまでよりは水に関する問題は解決に近づいているという見解もあります。

しかし現状、2019年のユニセフの報告【2019年6月18日  ジュネーブ/ニューヨーク発】によると、世界の約22億人が、いまだ安全に管理された飲み水の供給を受けられていません。

2000年以降、18億人が基本的飲み水の提供を受けられるようになったとしていますが、こうしたサービスの有無、アクセス、そして質には地域により大きな格差があるのが現状なのです。

参照元:水と衛生 進歩と格差 22億人、安全に管理された飲み水入手できず 42億人、安全に管理された衛生施設(トイレ)使えず ユニセフとWHO共同監査報告書発表|unicef

水不足に対する世界の取り組みを紹介

水不足に対する世界の取り組みを紹介

ここでは、水不足に対する世界の取り組みを紹介します。

国際的な取り組みとして、下記6つの委員会やフォーラムの概要を理解しておきましょう。

国連水と衛生に関する諮問委員会(UNSGAB:United Nations Secretary-Generals’ Advisory Board on Water & Sanitation)

水と衛生問題に関するグローバルアクションを活性化させるために働きかける独立諮問機関として、2004年に設立されました。

2015年11月に最終会合が行われ、UNSGABの成果と今後の提案が明記された最終報告書が提出され、活動を終えています。

国連持続可能な開発委員会(CSD:United Nations Commission on Sustainable Development)

CSDは、1992年、リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)において採択された「アジェンダ21」において、「ハイレベルな『持続可能な開発委員会』を国連憲章第68条に従い設立するべきである」とされ、翌年正式に設立されました。

2004年以降、2年を1サイクルとして個別のテーマを設定し、集中的な討議が行われていました。

2012年6月には、地球サミットから20年目の節目として、「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)がリオデジャネイロで開催され、水と衛生、洪水や干ばつ、水不足への脅威への対応などを含む、持続可能な開発の実現に向けた様々な分野における各国の取組みの指針として、成果文書「我々の求める未来(The Future We Want)」が採択されました。

その成果文書において、持続可能な開発委員会に代わり、ハイレベル政治フォーラムを創設することが合意されたことから、2013年に最後のCSDとなる第20回会合が行われた上で、同年以降ハイレベル政治フォーラムが開催されています。

国際水文学計画(IHP:International Hydrological Programme)

国際教育科学文化機関(ユネスコ)による政府間の学術協力会議である国際水文学計画(IHP)は、環境保護を含めた合理的な水資源管理に資する手法の開発及び人材の育成を、科学及び技術の面から改善させることを目的に設立された機関で、世界の水収支の解明、人間活動が水資源に与える影響の解明等に関する事業を実施しています。

世界水フォーラム(World Water Forum)

世界各国の政府、国際機関、学識者、企業及びNGOにより、包括的な水のシンクタンクとして「世界水会議(WWC:World Water Council)」が1996年に設立されました。

このWWCにより運営される「世界水フォーラム」が1997年から3年に1度開催されており、様々な関係者が地球規模で深刻化が懸念される水問題に対しての情報提供や政策提言を行う場となっています。

アジア・太平洋水サミット(Asia-Pacific Water Summit)

アジア・太平洋地域諸国における水問題の解決を目的とする非営利のネットワーク組織である「アジア・太平洋水フォーラム」(2006年設立)が、各国政府首脳級及び国際機関代表等を含むハイレベルを招き、幅広い視点から議論を行う国際会議を開催しています。

アジア河川流域機関ネットワーク(NARBO:Network of Asian River Basin Organizations)

水資源施設を管理する河川流域機関(RBO:River Basin Organization)及び関連水部門組織との情報や経験の交換と共有を促進しながら、アジアモンスーン地域の統合水資源管理(IWRM)の推進を図ることを目的として、独立行政法人水資源機構、アジア開発銀行及びアジア開発銀行研究所の呼びかけで、アジア河川流域機関ネットワークが2004年に設立され、各種ワークショップ、流域機関同士の交流促進プログラムなどを実施しています。

いかがでしたでしょうか?
詳細は、国土交通省の水資源問題に対する取り組みにも記載されておりますので、興味がある方はぜひこちらもご覧ください。

このような国際的な枠組みをベースとした取り組みにおいて、日本の優れた技術力は高く評価されています。

日本の水不足に関する取り組みに関しては、下記リンクに詳細が記載されておりますので、ぜひご参照下さい。

参照元:水問題に対する日本の取り組みを紹介!世界では10人に3人が安全な水を飲めていない

【実践!】水不足を解決するために一人ひとりにできること

【実践!】水不足を解決するために一人ひとりにできること

それでは世界の水不足を少しでも緩和するためにわたしたち一人ひとりに何ができるか考えていきましょう。

ポイントは、以下の3つだと考えられます。

・各自そもそもの水の使用量を減らすこと<水の節約>
・水を無駄に使用しないこと <効率よく使用すること>
・油などの生活排水を極力流し過ぎないこと<水の汚染防止>

歯磨き、トイレ、料理、食器洗い、お風呂、洗濯など、生活する上で水は必要不可欠ですが、ついつい無駄に使ってしまってはいないでしょうか?
必要最低限の水を使用することで、家庭の水道料金の節約になるだけでなく、世界の水不足を解決する小さな一歩に繋がっていることを各自が意識することが重要です。

一人ひとりの役割は小さいかもしれませんが、みんながそういった意識を持って取り組むことが、未来の水不足解決に繋がっているといえるでしょう。

また、生活排水の汚れを減らすことも重要です。
シャンプーや洗剤などはついつい使いすぎてしまうものですが、使い過ぎると逆に効果も低下し、環境にも悪影響です。
適切な量を使用するよう心がけましょう。

1つこぼれ話ですが、みなさんバターやマーガリンをパンに塗るナイフを、使用後そのまま台所で洗ってはいないでしょうか?
キッチンペーパーでナイフについているバター・マーガリンを拭き取ってからナイフを洗えば、余分な脂が下水に流れ込むこともなくなります。

こういった小さな心がけが水を綺麗に保全することに繋がり、世界の水の保全・水不足の解決に導いていくということを忘れないようにしましょう。

まとめ

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか?

本記事では、世界の水不足の現状や課題を整理するとともに、世界各国の水不足に対する取り組みや、私たち一人ひとりができることを紹介しました。

本記事を読むことで、”水”が世界と繋がっているということ、水不足を解決することは世界のみんなで取り組むべき課題であるということ、そしてあなた自身もこの問題の当事者であり解決するためにできることがあるということを、もう一度深く考えてみるキッカケにしていただければ幸いです。

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