働きがいも経済成長も

児童労働の撲滅に向けて私たちにできることを考えよう!

2021年は児童労働撤廃国際年に指定されたことをご存じでしょうか?

国連加盟国や国際機関、NGO団体が一致団結して、世界のあちこちで根強く続いている児童労働問題に取り組む1年が始まりました。

この記事では、児童労働の現状や取り組みをご紹介したうえで、私たち、一個人としてはどのようなことができるのかを考えていきます。

「遠い国で起きている問題」と他人事に捉えるのではなく、私たちは何をしたら良いのでしょうか。実は毎日の生活の中でも、支援できるチャンスはたくさんあります。

現在の児童労働の状況

児童労働とは?2021年現在の状況
児童労働とは文字通り「子供が働く」ことを意味しています。工場や農場で子供たちが働いている姿を、ぼんやりとイメージする方もいらっしゃるかもしれません。どれだけの子供が働いているのか、具体的に数字でみていきましょう。

そもそも児童労働とは何か?

国際労働機関は、児童労働を「15歳未満の就労&18歳未満の危険で有害な労働に従事すること」と定めています。国際ルールはありますが、現状は多くの地域にて15歳以下の子供が当たり前のように働いています。

2017年でのデータでは、世界では1億5200万人の子供たちが、児童労働に該当するといわれています。あまりにも桁が大きくイメージが沸かないほどですが、世界の子供の10人に一人が、労働をしているという計算になります

児童はどこで働いているのか?

多くの子供が働いているのは「農業」セクターです。これはインドやパキスタンの綿花農園や中南米のタバコ農園などの巨大なプランテーションも含みますし、実は「家の小さな農業を手伝っている」というケースまで含まれます。

『児童労働は農業部門に集中しています。(71%)その中には漁業、林業、畜産、水産養殖が含まれ、自給用と商業農業があります。次に、サービス業(17%)、鉱業を含む工業(12%)が続きます。』

参照元:国際労働機関公式ホームページ:児童労働

拉致・監禁などにあって無理やり労働を強いられるケースもある一方で、学校に行かずに家の手伝いをしているというケースも「児童労働」に当たります。文化的背景から「家の畑仕事を手伝うのは当たり前」「女の子は親戚の家で家事手伝い」という考えのもと、児童労働が当たり前となっている地域も沢山あります

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://mirasus.jp/sdgs/economic-growth/2572]

児童労働の撲滅に向けた国際的な取り組み

児童労働の撤廃に向けた国際的な取り組み
児童労働の廃止に向けて、国際労働機関(ILO)をはじめ、多くの国際機関や団体が活動を続けてきています。
2015年の国連サミットにて「持続可能な開発目標」が採択され、SDGs目標8番に「児童労働の撲滅」が掲げられたことで、児童労働への取り組みが加速し始めました

『強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。』

参照元:外務省公式ホームページ|SDGグローバル指標

「2025年までにあらゆる形態の児童労働を撲滅すること」を大きなターゲットに、2021年は「児童労働撤廃国際年」となりました。2025年まで残された4年間でどのようなアクションを取っていくのか、各政府機関・団体が具体的に考える1年となっています。

コロナ禍における状況の悪化

国際的な取り組みがぐぐっと加速し始めた一方で、新型コロナウィルス(COVID-19)が世界で猛威を振るっています。多くの家庭が収入減という状況に直面し、苦しい家計を助けるために、即戦力として働きに出る子供たちを、続く学校の休校が追い風を立てています。
2021年6月10日に、国際労働機関(ILO)と国際児童基金(UNICEF)は新しい児童労働レポートを発表しました。これによると、児童労働を取り巻く状況はますます厳しくなっています。

「児童労働従事者数は過去4年間で840万人増加し、2000年から20年続いてきた減少傾向が、増加に転じる状況。」「新型コロナウィルスの影響を受けて、2022年末には1億6900万人まで増える見通し。」

参考元:UNICEF公式ホームページ:Child labour rises to 160 million

2025年の目標まで残り4年間と限られていた中での、急速な児童労働者増加を受けて、各企業・団体がどのようなアクションをとれるのかが注目されています

児童労働の撲滅に向けて私たちにできること

児童労働の撤廃に向けて私たちにできること
児童労働と聞くと、遠くの国で起きているグローバルな問題というイメージが先行して「自分にできることはこれと言ってない…」「寄付するくらいかな…」と思ってしまいがちが、実は個人でできることは沢山あります。

2021年は「児童労働撤廃国際年」ということもあり、イベントがたくさん開催されていたり、多くの人に児童労働を知ってもらうチャンスの年です。

2025年の完全撤廃に向けて全世界が大きく動きだしている今、ぜひ自分に何ができるかを考えて、小さなアクションから始めていきましょう。

私たちにできること:理解すること

「児童労働撲滅」に向けて、だれにでもできる最初の一歩は、この問題について理解をすることです。

多くのNGO団体が活動内容をホームページに載せています。写真や具体例も載せていることが多いので、実際にどのような環境で、子供が働いているのかイメージを持ちやすいです。そのようなところから、勉強を始めていきましょう。

加えて、2021年は「児童労働国際年」ということで、国際機関によるセミナーやイベントも各種開催されています。オンラインで受講可能なものも多いので、ぜひ時間を見つけて参加してみましょう。

参照元:児童労働撤廃国際年~最新情報|国際労働機関公式HP

私たちにできること:寄付や募金

国際問題に対して何かできることというと、1番にイメージするのが「募金」ではないでしょうか。もちろん募金として活動をサポートすることもできますし、今ではいろいろな形で参加することができます。

「団体の作っているプロジェクト品を購入する」
「団体の発行している本を購入する」
「不用品や不要な本を送付することで、査定額が募金になる」

といったように、単純に「お金を送る」のだけがサポートではありません。自分にできる範囲で、できることをやっていきましょう。

私たちにできること:エシカル消費を意識すること

買い物をするときに少し意識をするだけで、児童労働撲滅への取り組みにつながるということをご存じでしょうか。
「児童労働撲滅に向けて取り組みをしています」と掲げる企業から商品を買うというのも、大きな力になります。

例えば「フェアトレード商品」。少しずつコーヒー豆やチョコレートのパッケージにもマークが載るようになってきているので、見たことがある方も多いかもしれません。

『フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。』

参照元:フェアトレードとは|フェアトレードジャパン公式HP

原産国にてしっかりと対等な価格が支払われれば、家計が助けられ、子供が働く必要がなくなり学校に行けるようになるかもしれません。コーヒーや紅茶、コットン製品、加工品などにもフェアトレード認証がついた商品は増えています。ぜひ探してみてください。

私たちにできること:発信すること

今この記事を読んでくださっている方は「児童労働」の問題が気になり、調べてくれた方でしょう。一方で、子供が働いているということを考えたこともなければ、「児童労働」という単語さえ知らないという人もたくさんいます。

児童労働問題の解決に向けた第一ステップは、多くの人にこの問題を知ってもらうところから。少しでも気にする人が増えれば、団体を支援してくれる人も増えるでしょうし、日々の消費を見直すという人も増えていくでしょう。

誰か一人が頑張るのではなく、多くの人が少しずつ取り組むことで、大きな波を作り出すことができます。

「読んだ記事についてTwitterで感想を書く」
「買ったフェアトレードチョコをインスタグラムに載せる」
「友達とエシカル消費について喋る」

など、小さなアクションを起こしてみてください。

まとめ:2025年に向け児童労働撲滅に向けたアクションは加速

まとめ:2025年に向け児童労働廃止に向けたアクションは加速
児童労働問題という多くの国や企業が絡む大きな問題に対して、国際社会が大きく動き始めています。

「持続可能な開発目標」の一つである、SDGs目標8は「2025年までにあらゆる形態の児童労働を撲滅すること」をターゲットとして掲げました。

これに向けて児童労働撤廃国際年である2021年は、あらゆる機関や団体が急速に動き出しています。

そんな中で、私たちは何ができるのか考えてみました。日々の中で、細く長く続けられるアクションを、少しでも実践してみてください。まずは、より多くの人が児童労働問題を知ることが、世界を変える一歩になるでしょう

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

RELATED

PAGE TOP