こちらの記事では、国内最大手の保険会社である日本生命保険相互会社(以下、日本生命)が取り組んでいる、サステナビリティな取り組みについて掲載。
数多くのステークホルダーと関わり合いながら行う、SDGsへの目標や企業取り組み内容、戦略、ESG投融資への強化についても紹介しています。
日本生命はSDGsに対し、どういった内容を心がけて活動しているのか、初心者にもわかりやすく解説しているのでぜひチェックしておきましょう。
日本生命のサステナビリティ経営とは?
日本生命(ニッセイ)が取り組んでいるサステナビリティ経営をわかりやすく解説していきます。
安心・安全で持続可能な社会の実現に貢献
日本生命は経営基本理念のもと、国民であるわたしたちの生活や社会を支える企業活動をおこなっています。
さまざまなステークホルダーとの対話を通じて、社会からの期待や社会的課題への認識を深めつつ、「安心・安全で持続可能な社会」の実現に貢献する取り組み内容を公表しました。
それらはステークホルダーからの期待、事業との関連性から特定された18項目のサステナビリティ重要課題、日本生命らしい強みの出る「SDGs達成へ目指す姿」に重点を置くような取り組み内容となっています。
参照元:日本生命におけるサステナビリティ経営|日本生命公式HP
日本生命の経営基本理念について
日本生命は、共存共栄、相互扶助の精神に基づき、国民の福祉と密接に関わり合いながら支援を行うためには、国民の深い理解と信頼が大事だと考えています。
さらに国民の生活の安定と向上を実現するため、信念・誠実・努力の3つを信条とした基本理念を定めています。
参照元:経営基本理念|日本生命公式HP
日本生命のサステナビリティ重要課題一覧
日本生命(ニッセイ)によるサステナビリティ重要課題を紹介します。
取り組み状況は、毎年公表されているので、気になる方はぜひ公式HPも確認してみると良いでしょう。
日本生命の掲げる全18項目まとめ
さまざまな社会課題の中で、日本生命らしいサステナビリティ課題を全18項目公表しています。
どういった内容なのかチェックしてみましょう。
お客様(地域社会)
お客様満足度の向上・情報提供の充実/商品・サービス提供を通じた社会的課題への対応/ユニバーサル・サービスの提供/あらゆる地域に対する保険サービスの提供/資産運用を通じた持続可能な社会形成への寄与/地域社会発展への貢献・協調関係の構築
環境
気候変動問題への取り組み
従業員
多様な人材の採用・育成・定着/ダイバーシティ&インクルージョンの推進/働き方の変革・健康経営の推進/
コーポレートガバナンス×コンプライアンス×人権×リスク管理
相互会社形態による長期的・安定的な経営/適切な経済的価値配分/コーポレートガバナンスの強化/CSR課題の経営への統合/ステークホルダー・エンゲージメント/コンプライアンス体制の強化/すべての人々の人権を尊重する経営/ERM態勢の高度化
日本生命のSDGs達成へ目指す姿
日本生命(ニッセイ)が見据える、SDGs達成へと目指す姿とはどんな内容なのかをわかりやすくご紹介します。
3つの社会問題とESG投融資に注力
生命保険は社会的に弱い立場の人を生まないために作られた、助け合いの仕組みです。
SDGsの課題である”貧困を無くす”といった内容は、日本生命らしい強み部分を発揮できるため、これらを重点的に活動に取り組んでいます。
目標の内容としては「貧困や格差を生まない社会の実現」「世界に誇る健康・長寿社会の構築」「持続可能な地球環境の実現」の3つ。
また、SDGs達成を後押しするESG投融資へ特に注力し、安心・安全で持続可能な社会の実現を目指しています。
貧困や格差を生まない社会の実現について
現代の日本では7人に1人の子供が相対的に貧困状態に陥り、次世代へ続く連鎖が社会問題としてあげられています。
日本生命は創業以来、相互扶助の仕組みによる生命保険を通じ、私たちの生活安定と発展に貢献し続けていました。
今後も「貧困や格差を生まない社会の実現」に向けて、子育て世代に寄り添った取り組みを目指しています。
世界に誇る健康・長寿社会の構築について
「人生100年時代」と言われる日本社会で、健康寿命と平均寿命は男性が約9年、女性は約12年の差があるなか、健康寿命を延ばしていくことが社会課題となっています。
日本生命では、一人ひとりが安心して過ごせるような社会づくりを行い、健康寿命を延ばすサポートに取り組んでいます。
持続可能な地球環境の実現について
近年、問題としてあげられている地球環境や自然災害、気候変動に対する課題と向き合うよう努めています。
具体的には生命保険業で使用される紙の削減、電力使用量の低減など、省資源・省エネルギーなど環境を意識した行動を行っています。
ESG投融資について
日本生命では従来から積極的に実施していた、生命保険事業や資産運用などの経済活動のなかで、環境問題の解決や社会貢献に資する投融資を積極的に実施していました。
これからも機関投資家として気候変動への対応やSDGsで掲げられる目標達成を目指して、持続的な社会の実現のためにも、資金提供の面で支援を行いSDGs達成へ後押しをしていきます。
日本生命のSDGsに関する外部評価
日本生命(ニッセイ)はSDGsに関する様々な評価や表彰を受けています。
多くの受賞歴のなか、いくつかを厳選して紹介します。
東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞
平成30年度東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞の企画部門「大賞」へ選ばれました。
受賞理由は、全社員が社会貢献活動に取り組んでいたこと。
中高生を対象としたライフデザインの出張授業の実施、障がい者スポーツのボランティア活動へ参加するなどを行い、受賞に至ったようです。
サステナブルファイナンス大賞
2018年(第4回)サステナブルファイナンス大賞で「大賞」を受賞しました。
受賞についてはESG投融資市場発展への取り組みが評価されています。
石炭火力発電事業向けの新規投融資は原則禁止を盛り込み、ネガティブ・スクリーニングも導入。
投資先へのエンゲージメント活動にも力を入れています。
参照元:サステナビリティレポート|SDGsハイライト|日本生命保険相互会社
日本生命の取り組みは社会貢献がメイン
生命保険業を担う日本生命(ニッセイ)のSDGsへの取り組み内容は、貧困や格差、健康寿命の延伸、投融資など社会貢献がメインでした。
近年注目され続ける社会問題のなかでは、日本生命だからこそ取り組める内容も多いため、これからもわたしたちの生活を身近で支え続けてくれることでしょう。
そのためにも、日本生命にとってお客様である私たちができる限りSDGsへの理解を深め、少しでも安心・安全で持続可能な社会づくりの実現を心掛け行くことが重要と言えるでしょう。