日本全国に約20,000店舗を展開しているセブンイレブンは、「豊かな地球環境を未来世代に繋いでいくこと」を目標に、エシカル宣言を出しました。
その名も『GREEN CHALLENGE(グリーン・チャレンジ)2050』です。
この記事では、セブンイレブンが推進しているエシカルな取り組みである『GREEN CHALLENGE2050』についてご紹介していきます。
セブンイレブンは毎日の小さな取り組みが、より良い未来へ繋がっていくと信じています。
あなたも、身近なコンビニへ買い物に行くときから、ちょっとだけエシカル消費を意識してみませんか。
セブンイレブンが実施するエシカルな取り組みとは
今でこそSDGsがあちこちで騒がれるようになりましたが、地域とより密着してより良いコミュニティを作ることを意識するセブンイレブンは、すでにSDGsに対する取り組みを積極的に進めています。
「セブンらくらくお届け便」という社会インフラを提供していたり、「セブンなないろ保育園」を運営し女性、若者、高齢者支援なども行っていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
各種取り組みがある中で、この記事では『GREEN CHALLENGE2050』についてご紹介していきます。
セブンイレブンの実施する他のエシカルな取り組みについては、こちらをご覧ください。
セブンイレブンのGREEN CHALLENGE 2050とは
2019年5月に発表された、セブンイレブンの取り組む大きな宣言である「『GREEN CHALLENGE 2050』は、同社に密接にかかわっている4つのテーマを選び、2030年・2050年の目標値を掲げました。
取り組む対象であるテーマは、下記の4つです。
・CO2排出量削減
・プラスチック対策
・食品ロス・食品リサイクル対策
・持続可能な調達
これらの4つの軸において、しっかりとした数値目標を掲げ、具体的なアクションプランを作りながら、各種取り組みが行われています。
セブンイレブンの考えるSDGsへの対応とは
セブンイレブンの『GREEN CHALLENGE 2050』のサブタイトルは、「私たちの挑戦で、未来を変えよう」という力強いメッセージです。
もちろん環境へのエシカルな取り組みは簡単な話ではありませんし、企業や政府が一丸となって取り組まなければいけないほど大きな挑戦であることは事実です。
しかし、セブンイレブンは「いつもの暮らしの行動ひとつが地球の未来につながっている」と信じています。
だからこそ、一つ一つの店舗や一人ひとりのお客さんとのやり取りを通じて「些細なこと」「小さなこと」を積み上げていくことを大切にしています。
エシカルな取り組み1:CO2排出量削減
二酸化炭素排出量が収まらず、気候変動が起きていることは多くの人が実感しているのではないでしょうか。
度重なる異常気象や自然災害は目に見える形で起こっていますし、さらには生態系や作物への影響も及ぼす大きな問題です。
セブンイレブンが2050年に目指す姿
セブンイレブンが『GREEN CHALLENGE2050』で掲げている目標は2つ。
・グループの店舗運営にともなう排出量80%以上削減(2013年度比)
・自社の排出量(スコープ1+2)のみならず、スコープ3を含めたサプライチェーン全体で削減を目指す
セブンイレブンの掲げる目標で印象的なのが、一緒にビジネスをする外部の会社までを巻き込んだ「サプライチェーン全体」での削減を掲げている点です。
「自分たちだけ」ではなく、周りを巻き込む姿勢は、これから特に必要になってくることでしょう。
セブンイレブンが実践しているアクション
全国に広がるセブンイレブンの店舗において、積極的に太陽光パネルを設置をすすめ、より環境への影響がすくない冷蔵ケースへの切り替えを進めています。
また、物流面においては環境にやさしいEV車両を導入。
定期的に店舗の電気を消して「キャンドルナイト」を実施するなど、大きな投資から小さな取り組みまで幅広く実践しています。
また2020年9月からは神奈川県のセブンイレブン10店舗にて、店舗運営に関わる電気を再生可能エネルギーとして調達する実験を開始しました。
さらに同年11月にはCO2排出量を54%削減が期待される最新技術を利用した実証店舗の「セブンイレブン青梅新町店」がオープンしたばかりです。
エシカルな取り組み2:プラスチック対策
コンビニというとプラスチックのお弁当容器が並び、プラスチックボトルのお茶を買って、プラスチック袋に入れてもらう場所という、プラスチックのイメージが付きまといます。
ごみとなってしまうプラスチックを減らすべく、セブンイレブンは見直しをかけています。
セブンイレブンが2050年に目指す姿
セブンイレブンが『GREEN CHALLENGE2050』で掲げている目標は2つ。
・オリジナル商品(セブンプレミアムを含む)で使用する容器は、環境配慮型素材(バイオマス、生分解性、リサイクル素材、紙など)100%使用
・2030年までにプラスチック製レジ袋の使用量ゼロ
レジ袋に関しては、すでに日本全体で取り組みが進みはじめたこともあり、買い物に出かけるときに意識を切り替えている人も多いのではないでしょうか。
セブンイレブンが実践しているアクション
何かとプラスチックの多いコンビニエンスストアですが、セブンイレブンは既に環境に配慮した容器の開発に取り組んでいます。
2021年7月からは、関東を中心にサンドイッチの包装が新しいものに切り替わりました。
従来のフィルム素材で作られたものから、一部を紙素材に切り替えたことでプラスチック使用料が40%削減されました。
また店舗でのペットボトル回収にも力をいれています。
ただ回収するだけでなく、セブンイレブンは自社にてリサイクル素材の再生糸に加工し、さらに肌着として世に送り出すところまで手掛けています。
このような目に見える形でリサイクルが行われることは珍しく、多くのメディアの注目を集めています。
エシカルな取り組み3:食品ロス・食品リサイクル対策
残念ながら、日本はかなりの食品ロスを生み出している国の一つです。
一人ひとりの意識の改革が求められている中で、セブンイレブンは「エシカルプロジェクト」を開始しました。
エシカルプロジェクトシールを見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
セブンイレブンが2050年に目指す姿
セブンイレブンが『GREEN CHALLENGE2050』で掲げている目標は2つ。
・食品廃棄物を発生原単位(売上100万円当たりの発生量)75%削減(2013年度比)
・食品廃棄物のリサイクル率100%
売れきれず廃棄される食品(特に恵方巻などの季節限定品が話題になりました)が出ることの多いコンビニエンスストアにおいて、早急な取り組みが求められています。
セブンイレブンが実践しているアクション
出来るだけ長く鮮度を保てる加工方法を開発したり、家庭での食品ロスを減らすべく「食べきりサイズ」に切り替えたりと、すでに各種取り組みは進んでいます。
その中でも目につきやすいのが「エシカルプロジェクト」。
おにぎりやお弁当などについている緑色のシールを見た方も多いのではないでしょうか。
「消費期限が近くなった商品を、陳列棚の手前に並べ取りやすくして、エシカルシールを取り付ける」。
そんなシンプルな取り組みですが、食品ロスを減らしたいと感じている人が、すぐに取り組めるアクションとして人気を集めています。
エシカルな取り組み4:持続可能な調達
大量消費時代の煽りを受けて、海の資源は枯渇しつつあり、さらに陸上でも絶滅危惧種が増えています。
また、「とにかく安く、たくさん作る」ことにフォーカスした結果、本来の作り方ではない化学薬品などに頼った作物が増え、さらには安価な働き手として子供が現場で働かされるなどの歪みが、多くの原産国で発生しています。
セブンイレブンが2050年に目指す姿
セブンイレブンが『GREEN CHALLENGE2050』で掲げている目標は1つ。
・オリジナル商品(セブンプレミアムを含む)で使用する食品原材料は、持続可能性が担保された材料100%使用
「どこの誰が作ったものなのかが見えること」。
大量消費時代には闇に包まれていた世界に目を当てることで、よりよい生産、よりよい流通、よりよい商品に繋がります。
セブンイレブンが実践しているアクション
セブンイレブンの店舗に行くと、環境に配慮したアイテムであることを示すマークのついた商品がいくつか並んでいます。
・海のエコラベル(持続可能な漁業で獲られた水産物)
・レインフォレスト・アライアンス認証ラベル(森林保護や農業生産者の暮らしの改善につながる商品)
・MEL認証は国内初の取得!(環境に配慮漁獲・養殖された水産物)
「とにかく安くたくさん」の時代から、どのような場所でどのように獲れたのか、作られたのかに多くの人の意識は向いています。
それが食の安心にも繋がり、SDGs目標の達成にも繋がっていきます。
まとめ:セブンイレブンが加速するエシカルアクション
環境問題と聞くと途方もない大きな問題に感じられるかもしれませんが、「一人ひとりの意識をちょっと変えるだけでこれからの未来を変えることができるかもしれない」。
そんなことを体感させてくれるセブンイレブンが実施している『GREEN CHALLENGE 2050』宣言です。
・おにぎりを買うときにエシカルプロジェクトシールが貼られてるものを選ぶ
・商品を買うときは容器の素材をチェックしてから選ぶ
・エシカル調達をしているオリジナル商品を買う
・買い物に行くときは車ではなく徒歩や自転車で
コンビニに立ち寄った時に意識できる「エシカル消費」は、すでにたくさんあります。
毎日のお買い物から、少しだけ意識を変えて、セブンイレブンと一緒に未来を変えていきませんか。